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複数カメラでピント自在 スマホ背面搭載、一眼レフ級

2018/8/9 日本経済新聞 夕刊

ASUS「ZenFone Max Plus(M1)」は背面に標準画角と広角カメラを搭載

スマートフォン(スマホ)といえば、ディスプレー側と背面側にそれぞれカメラを搭載するのが当たり前だったが、最近は背面側に2つのカメラを搭載した「デュアルカメラスマホ」が増えてきた。中には3つのカメラを搭載する製品もある。普及価格帯の製品にもデュアルカメラが増え、多彩な撮影を手軽に楽しめるようになってきた。

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夏休みに旅行を予定している人は多いはず。旅にはカメラがつきものだったが、最近はあえてカメラを持たず、スマホのカメラ機能で済ます人がとても多くなっている。ポケットからさっと取り出して撮影できるし、撮影した写真をそのまま加工したり、交流サイト(SNS)に投稿したりできて使い勝手がいいからだ。

ピント位置が左側のぬいぐるみにあるが、ピント位置を後ろのぬいぐるみに変えることができる
ピント位置が左側のぬいぐるみにあるが、ピント位置を後ろのぬいぐるみに変えることができる

スマホのカメラ機能は年々向上しているが、最近増えてきたのが複数のカメラを搭載した製品だ。メリットは、1つのカメラでは難しい撮影ができること。どんな撮影ができるかは機種によるが、たとえば背景をぼかして、雑誌のグラビア写真のように中央の人物に焦点が合い、周囲はぼけた雰囲気のあるポートレート写真が撮れる機種がある。並んだ2つのカメラで撮影した写真を使って、被写体までの距離を計算するなどしてピントが合っている部分以外がぼけて見えるように写真を加工している。

■広角カメラで集合写真撮影

ファーウェイの「P20 lite」。ノッチ付きデザインが特徴

親戚の集まりやパーティーなどで集合写真を撮るとき、後ろに下がれず1画面に全員が入りきらず苦労したことはないだろうか。そんな場合は、標準画角のカメラと広角のカメラの2つを搭載するスマホがあれば、広角側にレンズを切り替えて全員を1枚の写真に納めることができる。ほかにも、さまざまなデュアルカメラスマホがあるが、ここでは3万円前後で購入できる手ごろな3製品を紹介しよう。

まずファーウェイの「P20 lite」は、最初から端末のSIMカード利用制限(SIMロック)がかかっていないため、多様な通信会社のSIMカードを挿入して使用できる「SIMロックフリースマホ」の人気モデルだ。背面側に約1600万画素のカメラと、深度(被写体との距離)を測るためのカメラを搭載する。2つのカメラを使って深度情報入りの写真を撮影し、画像のデータを操作することで背景をきれいにぼかせる機能がある。

■背景にぼかし、色づけ機能も

また、後から絞りやピントの位置を変えることもできる。大きな撮影用センサーを搭載した一眼レフカメラで撮ったような写真を再現でき、SNSで受けそうな花や食べ物の撮影はもちろん、人物撮影にも向いている。そのほか画像ディスプレーを前面カメラの周囲まで広げたノッチ(切り欠き)付きのデザインや、顔認証機能、急速充電機能など最新機能を備えた製品だ。実勢価格は3万円前後。

モトローラ「moto g6」も背面の2つのカメラを使ってピント位置を変更できる写真が撮れる

モトローラ「moto g6」は、背面側に約1200万画素と500万画素のカメラを搭載することで、やはり背景をぼかすことができる機能を使うことができる。また、写真の中でアクセントをつけたい部分に色をつける機能もあり、より印象的な写真に仕上げることができる。さらにタイムラプス(微速度)撮影なども可能だ。実勢価格は3万1100円前後。

一方、ASUSの「ZenFone Max Plus(M1)」は、背面側に約1600万画素の標準画角のカメラと、その約2倍の範囲を一度に撮影できる広角カメラを搭載しているのが特徴だ。通常のスマホのカメラでは納まりきらない大きな建築物や広大な風景を1画面に納めて撮影することができる。

これからの季節は旅行やパーティーなどで重宝しそうだ。バッテリーの容量が大きいことも特徴的で、最大45時間の連続通話ができる。急速充電や顔認証機能にも対応する。実勢価格は2万8000円前後になる。自分がどんな撮影をしたいのか狙いを絞り、予算と合わせて機種選びをするのは楽しいだろう。

(日経トレンディネット湯浅 英夫)

[日本経済新聞夕刊2018年8月4日付]

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