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二輪免許不要の三輪オートバイ トライクに乗ってみた

2018/9/10

自動車の免許があれば乗れる三輪オートバイ「カンナム・スパイダー」(写真はF3)

大型オートバイにまたがって風を受けて走る――そんなシーンに憧れる人は多いはず。とはいえ、大型の二輪免許を取るのは面倒だし、そもそもバイクは転倒が怖い。そんな憧れと恐怖の間で心が揺れているのなら、普通免許で乗れる三輪オートバイ「トライク」という選択肢に注目してほしい。ツーリングが楽しくなる季節を間近に控えた今、二輪免許を持たない自動車ライター、大音安弘氏が、カナダ製トライク「カンナム・スパイダー」にクルマ乗りの視線で試乗してみた。

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■パワステ、ABSも装備

トライクの基本構造はオートバイに近いが、前後どちらかのタイヤが2つあるのが特徴だ。その形もユニークだが、法規上の扱いにも特徴がある。登録や税制は二輪のオートバイのものが適用されるが、車輪の間隔が一定以上離れているといった条件を満たすトライクは普通乗用車として扱われるのだ。そのため、条件を満たすトライクは普通免許で運転できるし、走行時にヘルメットの着用の義務もない(安全のために着用を強くお勧めするが)。

もちろん特殊な乗り物なので、市場規模は大きくない。背景には、トライクが通常のオートバイを改造したものが中心ということもある。そんな中、近年存在感を強めているのが、最初からトライクとして開発されたBRPの「カンナム・スパイダー」だ。

BRPはカナダのメーカーで、スノーモービルや水上バイクなどのレジャービークルを手掛けてきた。カンナム・スパイダーも、そもそもはスノーモービル開発で冬以外に走行テストを行うためにタイヤを装着したことが始まりだという。

カンナム・スパイダーには、スポーツ走行を得意とする「F3」、快適性を重視した「RT」という2種類がある。どちらも基本スペックは共通で、1330cc直列3気筒エンジンにセミオートマチック式のトランスミッションを組み合わせる。変速自体はドライバーがレバー操作で行うが、シフトダウンのみ必要に応じて自動変速してくれる。

スポーツ走行を得意とするカンナム・スパイダーF3。税込み237万円~
快適性を重視したカンナム・スパイダーRT。税込み333万5000円

操作系にも特徴がある。アクセルはハンドル右側のグリップで操作するが、ブレーキは右側フットレストに専用ペダルが備わる。つまりアクセルは手で、ブレーキは足で、となる。

安全装備も充実している。「パワーステアリング」「ABS」「トランクションコントロール」「スタビリティコントロール」と乗用車同様の機能を搭載。トライクの中でも、オートバイをベースにしたものは後輪を二輪にしたものが多いが、カンナム・スパイダーは、前輪が二輪となるので、直進安定性も高い。

■風を受ける心地よさはオートバイ同様

普通免許で乗れるとはいっても、実際に運転できるのか。RTとF3両モデルを試乗してみた。

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