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二輪免許不要の三輪オートバイ トライクに乗ってみた

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NIKKEI STYLE

大型オートバイにまたがって風を受けて走る――そんなシーンに憧れる人は多いはず。とはいえ、大型の二輪免許を取るのは面倒だし、そもそもバイクは転倒が怖い。そんな憧れと恐怖の間で心が揺れているのなら、普通免許で乗れる三輪オートバイ「トライク」という選択肢に注目してほしい。ツーリングが楽しくなる季節を間近に控えた今、二輪免許を持たない自動車ライター、大音安弘氏が、カナダ製トライク「カンナム・スパイダー」にクルマ乗りの視線で試乗してみた。

◇  ◇  ◇

パワステ、ABSも装備

トライクの基本構造はオートバイに近いが、前後どちらかのタイヤが2つあるのが特徴だ。その形もユニークだが、法規上の扱いにも特徴がある。登録や税制は二輪のオートバイのものが適用されるが、車輪の間隔が一定以上離れているといった条件を満たすトライクは普通乗用車として扱われるのだ。そのため、条件を満たすトライクは普通免許で運転できるし、走行時にヘルメットの着用の義務もない(安全のために着用を強くお勧めするが)。

もちろん特殊な乗り物なので、市場規模は大きくない。背景には、トライクが通常のオートバイを改造したものが中心ということもある。そんな中、近年存在感を強めているのが、最初からトライクとして開発されたBRPの「カンナム・スパイダー」だ。

BRPはカナダのメーカーで、スノーモービルや水上バイクなどのレジャービークルを手掛けてきた。カンナム・スパイダーも、そもそもはスノーモービル開発で冬以外に走行テストを行うためにタイヤを装着したことが始まりだという。

カンナム・スパイダーには、スポーツ走行を得意とする「F3」、快適性を重視した「RT」という2種類がある。どちらも基本スペックは共通で、1330cc直列3気筒エンジンにセミオートマチック式のトランスミッションを組み合わせる。変速自体はドライバーがレバー操作で行うが、シフトダウンのみ必要に応じて自動変速してくれる。

操作系にも特徴がある。アクセルはハンドル右側のグリップで操作するが、ブレーキは右側フットレストに専用ペダルが備わる。つまりアクセルは手で、ブレーキは足で、となる。

安全装備も充実している。「パワーステアリング」「ABS」「トランクションコントロール」「スタビリティコントロール」と乗用車同様の機能を搭載。トライクの中でも、オートバイをベースにしたものは後輪を二輪にしたものが多いが、カンナム・スパイダーは、前輪が二輪となるので、直進安定性も高い。

風を受ける心地よさはオートバイ同様

普通免許で乗れるとはいっても、実際に運転できるのか。RTとF3両モデルを試乗してみた。

ライディングスタイルは、RTとF3ではF3の方が前傾姿勢となる違いはあるものの、オートバイというより、スノーモービルにまたがったような感じを受けた。このあたりは、やはりスノーモービルから派生したということもあるだろう。

慎重に走り出して最初に感じたのは、「思ったよりも乗りやすい」。筆者は2輪免許を持たず、原付きすらほとんど乗ったことがないのだが、ハンドルやアクセル、ブレーキ操作に戸惑うこともなかった。

減速時は、アクセルを戻し車速が落ちると自動的にシフトダウンしてくれるのでエンジンブレーキもかかる。ブレーキも日ごろから使い慣れたフット式ブレーキだし、3輪なので、停車時に足をついて車体を支える必要もない。オートバイではカーブや右左折時に進行方向に対して体を傾け重心移動をする必要があるが、カンナム・スパイダーでは普通の自転車と同じようにハンドルを切って曲がる。

それでいて遮るものがなく、体で受ける風の心地よさと開放感はオートバイ同様といえるだろう。

入門モデルも発売予定

2013年の日本導入以来、現在まで年間約300台を安定して売り上げているというカンナム・スパイダー。オートバイに比べ高い安全性から、ユーザーは体力面の不安からバイクを降りたシニア層が全体の6割を占める。残り4割は二輪免許を持たないユーザーで、こちらは30代や40代の比較的年齢の若い層もいるという。ただ、平均300万円という価格、保管場所も軽自動車程度の広さと防犯性の高い場所が必要になることから、ユーザーは金銭的余裕がある人たちが中心になる。BRPによるとこの傾向は世界的にも変わらないそうだ。

その対策か、若い人を含めより多くのユーザーを取り込むべく、今秋にも100万円台の価格を抑えたモデルが発表されるらしい(編集部注 実際に発売されたのは2019年3月。記事「普通免許で乗れる三輪オートバイに入門機 価格も身近」参照)。一気に購入のハードルが下がるのは間違いない。まずは試乗やレンタルなどで乗り心地を体験してみてほしい。

大音安弘
 1980年生まれ、埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在は自動車ライターとして、軽自動車からスーパーカーまで幅広く取材している。自動車の「今」を分かりやすく伝えられように心がける。

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