津田大介 BOSEの肩のせスピーカーは「日本向き」

日本は住宅が密集しているし、壁が薄いアパートも多かったりする。隣で流れている音楽やテレビの音が聞こえてくることもある。スピーカーで音楽を流したいけれど、隣への音漏れが心配で、ヘッドホンを使っている、または音楽から遠ざかってしまったという人もいるのではないか。

耳元で音楽を再生するSoundWearなら音漏れはかなり軽減できるから、隣人へ迷惑にならないか気になる人でも音楽を楽しめるだろう。Bluetoothに対応したテレビなら、音声をSoundWearから流すこともできる。そういう意味で日本向けのハードウエアといえるだろう。

SoundWearは周囲への音漏れが少ないので、隣人に気兼ねなくスピーカーで音楽が聴ける

ライフスタイルに合わせ聴き方を選択

前回も話した通り、スマートフォンの普及によって、音楽が場所を選ばず楽しめるようになった。

その結果、「音楽を流した状態で、周囲の音や声に反応したい」というニーズも生まれてきた。

BOSEも音楽を聴くシーンの多様性は認識しているようで、SoundWearについても「スピーカーの音質とイヤホンの携帯性を兼ね備えた製品を開発したかった」と話している。

音楽を流した状態でも周囲の音や声にも反応できる仕組みを求められるようになり、Xperia Ear DuoやSoundWearなどの製品が相次いで登場しているのだろう。家事やオフィスでの仕事など、ライフスタイルによって選択できる製品が増えてきたのはうれしいことだ。

津田大介
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年東京都生まれ。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。主な著書に「ウェブで政治を動かす!」(朝日新書)、「動員の革命」(中公新書ラクレ)、「情報の呼吸法」(朝日出版社)、「Twitter社会論」(洋泉社新書)、「未来型サバイバル音楽論」(中公新書ラクレ)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

(編集協力 藤原龍矢=アバンギャルド、写真 渡辺慎一郎=スタジオキャスパー)

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