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バリカタ、シルブプレ! パリ市民豚骨ラーメンに行列

2018/6/28

連日常連客がやってくる日本の豚骨ラーメン「HAKATA CHOTEN」

 パリで話題の日本の豚骨ラーメン店「HAKATA CHOTEN(博多ちょうてん)」は、2015年にパリに1号店をオープンして以来、行列のできるラーメン店としてパリ市民に愛されている。2017年にパリにオープンした2号店と合わせると、ここ3年間で累計24万人超が来店。現地の格付ブログではラーメン・ギョーザともに1位を獲得したり、メディア「Time Out」にてThe 100 best restaurants in Parisにランクインしたりと、常に話題をさらっており、パリ市長からそれを祝福する手紙も受けとっているほどだ。

 世界的にも大ブームとなっている日本のラーメンだが、フランス人は特に豚骨スープが好きなのだという。「HAKATA CHOTEN」を経営する現地法人JFPM GLOBAL SARL代表取締役の福田健一氏は、「何時間も煮込んで作る手の込んだ豚骨スープは、フランス料理のフォンドボーやソースなどの仕込みに共通するものがあるのかもしれません。口コミサイトでも、ラーメン店なのにスープの味のコメントばかりが多いです」と話す。

 同店では24時間以上、店内でじっくり煮込んだ濃厚な豚骨スープを「呼び戻し」(新しいスープを古いスープに継ぎ足して作る手法)という伝統的なスタイルで作り上げている。とてもまろやかで、深い味わいの伝統的な博多ラーメンの豚骨スープで、現地フランス人やパリ市内の観光客などを「トレビアン!」とうならせているのだ。

メニュー表では麺もスープも3段階から選べることやスープの仕込み方を詳しく説明

 しかし人気の秘訣はそれだけではない。同店では、日本のラーメン店同様に、麺の硬さは「軟らかめ―普通―固め」の3種類から選べ、さらにスープも「あっさりー普通―こってり」の3種類から選べるようにしているのだ。このマニアックで細かすぎる日本ならではの注文スタイルに、「日本人って、細かすぎる!」「なぜそこまでこだわるの?日本人らしい」「どう違うの?」と、興味津々のフランス人に大受けているというのだ。

 福田氏は「オープン当初は、スープと麺は選べなかったが、こだわりのラーメンをフランスのお客様に提供したいという思いで、オペレーションが慣れてきたオープン半年後には、麺もスープも3パターンから選べるようにして、日本のラーメン店らしく本場風にしたのです」と説明する。麺もスープも3種類から選べるラーメン店は、現地でも珍しい存在だという。

 ラーメン初心者を含めた来店客の2割くらいは、それほど麺やスープにこだわりがないので、麺もスープも「普通」で注文してくるが、週に3~4回も来店する常連客や、1日に2回も来店するファン客からは、「麺はバリカタで」などの注文が入っているという。中には必ず「スープあっさり」で注文してくる女性や、毎回「バリカタ&こってり」の組み合わせで注文してくる男性客などもおり、こういったラーメン通のお客が全体の8割もいる。まるで日本の人気ラーメン店に通うヘビーユーザーのようで、驚かされる。

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