グッチ、本拠地フィレンツェでガストロノミーとコラボ
イタリア・フィレンツェに本店を構える高級ブランド「グッチ」が12日夜、この日開幕した世界最大級のメンズファッション見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」のオープニング記念パーティーを同市内で開いた。会場となったグッチ・ガーデンには、多数の招待客が詰めかけ、遅くまでにぎわった。
グッチは今やファッションにとどまらず、ガストロノミー(美食)の分野にも手を伸ばしている。 タッグを組むのはイタリア北部のモデナにあるミシュラン3つ星レストラン「オステリア・フランチェスカーナ」。「フーディーズ」と呼ばれる世界中の美食家や料理人が選ぶ「世界のベストレストラン50」で2016年度の1位に輝いた名店だ。
グッチ社長兼最高経営責任者(CEO)のマルコ・ビッザーリ氏と同レストランのシェフ、マッシモ・ボットゥーラ氏は、共にモデナ出身であることから親しい関係にある。グッチ・ミュゼオ(グッチ美術館)を改装して1月にオープンしたグッチ・ガーデンには「グッチ・オステリア」が併設されている。
アルマーニがホテル運営に乗り出すなど、世界的ブランドがファッション以外の分野に進出するケースは少なくない。イタリアを代表するファッションブランドとトップレストランとのコラボレーションは注目度が高いようで、地元関係者によると「すでに予約が取りにくい店になっている」という。
グッチはグッチオ・グッチが1921年に創業したファッションブランドで、現在はサンローランやボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガなどを擁するケリンググループ傘下。グッチ・ガーデンは創業以来のグッチの歩みを展示した博物館的施設となっている。
(フィレンツェ=堀威彦)
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