ボーダレスが叫ばれ、垣根がなくなりつつある昨今。服にもフレキシブルな万能性が求められている。そんな時代に合致するのがジャケットだ。オンからオフ、エレガントにもラフにも羽織れる、現代の必須ワードローブの幅広い魅力を探る。
〈CHAPTER 1〉アズーロ&シアサッカーで清涼感を着る
これからの季節、品格を保つのに重要となるのが清涼感だ。 それは体感的な涼しさだけではなく、周囲を不快にさせない視覚的な涼しさも含まれる。 深みと品を湛えるアズーロカラーと、さらりとしたドライな肌触りのシアサッカー素材のジャケットなら、紳士の品格を保てるはずだ。
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深みと品を湛えるアズーロカラー
■ISAIA
地中海の青を宿した軽やかなジャケットを纏う
ナポリの海を思わせる鮮やかなアズーロのグラフィック ブークレ生地は、軽くなめらかなウールシルク素材。やわらかな着心地が味わえるモデル「コルティナ」だ。
■DUNHILL
機能的な生地と絶妙な仕立てで涼しげなエレガンスをキープ
単色ではなく、ブルーとブラックの糸を経と緯に用いることで、奥行きと深みを湛えるアズーロカラーを表現したファブリックを使用。ウールにモヘアを混紡した素材であり、通気性やドライな肌触りによる清涼感に富み、シワにもなりにくい。肩パッドを凝らしたほどよく構築的で凛々しい佇まいだが、ハーフライニング仕立てゆえ夏場でも快適に着こなせるはず。これからの季節、普段はもちろん出張でも重宝するだろう。
さらりとしたドライな 肌触りのシアサッカー素材
■LOUIS VUITTON(右)
身体を軽やかに包む極上の着心地を味わう
シャープなショルダーラインと体型を選ばないボディラインが特徴である「ガストン・フィット」モデルのジャケット。ネイビーのポリエステルシアサッカーは非常に軽量であり、芯地類や裏地を省いた仕立てと相まって羽織るような着心地だ。
■GIORGIO ARMANI(左)
独創的素材が生みだす新鮮な表情と快適さ
アルマーニが得意とする、シアサッカー調の膨れ織り素材を用いた新作。さらりとした肌触りを生む表面の凹凸がランダムであり、フェード感のあるブルーと相まってリラックスした雰囲気だ。ストレッチコットンゆえ窮屈感もない。