まず管理職から在宅勤務 働き方超える「生き方改革」カゴメ(下)

――上司が在宅勤務をしても、業務に支障はないのでしょうか?

スケジューラーで予定を共有し、仕事を効率化

「今はモバイルワークの環境が整っていますから、困ることはないでしょう。メールもあるし、急用なら電話すればいい」

「実は17年10月から、個人の予定はスケジューラーに入力して課内で共有するようにしています。要するに、仕事の『見える化』です。そこに予定を入れれば、自動的に勤怠データとして取り込まれる。会議や移動時間など仕事の目的別に色分けするようにルールを決めていますので、自分はもちろんのこと、上司や同僚がどれくらいの時間をどんな作業に費やしているのか、一目でわかります」

「株主10万人構想」は2001年に打ち出し、既に達成済みだ

「会議など決まった予定はどんどん入れますし、最低限、金曜日には翌週のスケジュールを入れ終わる決まりになっています。スケジュールを見れば、上司は部下がいつ休む予定かを事前に把握できますし、それに合わせて仕事を割り振ることもできる。これは部下にとっても、いいことなんです。『今週は忙しい』という状況がちゃんと見えれば、上司や同僚から無理な要求をされなくても済みますから」

「働き方の改革は生き方改革だと言いましたが、そのためにはまず、個人が自分の時間をマネジメントできなくてはならない。以前なら『内勤』と書けば終わりだったものを、今はその内容まで細かく書いてもらいます。同じ内勤でも、その目的がメール確認なのか、得意先へのプレゼン資料作成なのかなどを考えて、自分でスケジューラーに入力する。事前に仕事の手順を考えて準備しなければなりませんから、ごく自然と効率的に仕事を回せるようになっていきます」

「昔の考え方では、こういうことをするとガチガチに管理されて窮屈だとなったのでしょうが、今は全くそうじゃない。仕事をガラス張りにし、スケジュールを共有することで、チーム単位で効率的に仕事が回せるようにもなっていきます。お子さんの学校行事などで休む社員がいれば、同僚の誰かがその分をカバーしようとなりますし、相手が商談中だったら、それが終わった頃合いを見計らって電話をかけることもできる。相手のことを考えながら仕事ができるようになるのが、スケジューラーを導入する一番のメリットです」

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