ちなみに鮎沢PAは上下線ともに高速に乗らずにアクセスできる「ぷらっとパーク」になっています。ドッグランもありますし、トラッカーの利用が多いのでコインシャワーやコインランドリーもあるので長旅の休憩地にも適しています。
「談合坂SAのすた丼」「諏訪湖SAの釜飯」
スタートアップ企業を支援するインキュベーター業務を行うかたわら、ブロガー、ライターとしても活動。PCソフトウェア、インターネットサービスの開発経験から技術への理解が深い。
中央高速道路の急坂にある談合坂SAは休息ポイントとして最適な場所にあります。東京からの下り線では最初の休憩所ですし、上り線では渋滞の多い中央道で最後の休憩所として人気のSAです。交通の要所なだけに駐車場の収容台数も大きく、EVの急速充電ポイントも上り・下りそれぞれ2台設置されています。航続距離に不安があるEVのドライバーにとっても心強い場所です。
数ある飲食店の中で、下り線では東京西部で人気の「伝説のすた丼屋」がおすすめ。ボリュームたっぷりで若者の空腹を満たすのはもちろん、行楽へ繰り出す前の腹ごしらえとしても最適です。談合坂限定のミニ湯葉うどんとのセットもあります。ボリュームの多さにたじろぐ中高年は、セットのすた丼をミニサイズにすればいいでしょう。上り線では桔梗信玄堂で信玄ソフトと山梨のローカルフードを堪能できます。

諏訪湖SAは諏訪湖が一望できる場所にあるサービスエリアです。眺めがよく、諏訪湖だけではなく遠く稜線(りょうせん)を望めます。これを青空とともに撮影すればインスタ映えすること間違いありません。
ローカルフードでは「峠の釜飯 おぎのや」(上下線)があるのがうれしいところです。もともと碓氷峠を通る電車の駅弁として有名で、昔ながらの焼き物の釜に盛られた数々の具は色とりどり、一口一口食べるごとに違った味わいを楽しめます。栄養バランスもよく、値段もお手ごろです。

「駒門PAの手作りカレー」「谷田部東PAのしょうが焼き」
福岡県出身。出版社で二・四輪誌編集に携わった後、フリーの自動車ライターに。主な著書に、05~13年まで週刊文春に連載した内容をまとめた『カーなべ』(上下巻、カーグラフィック)。
編集部からのリクエストは「SAのグルメ」ということでしたが、個人的にクルマの試乗や取材のときに食事で立ち寄るのはほとんどPAです。基本的に混んでいなくて、止めやすく、施設も静かで、トイレもスムーズに使える。民営化以降、SAがテーマパーク化したことで、かえってPAはプロドライバー相手の、口数少なくも求めに対しては完璧なホスピタリティという個性が際立ってきたように思います。かつての街道ドライブインやトラック食堂に憧れた人も少なからずいるでしょう。PAの満足感はそれに近い。
数あるPAグルメの中から今回選んだ料理は、東名高速道路の駒門PA上り「手作りカレー」と谷田部東PA下りの「生姜焼き定食」です。