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ミシュラン店から伝統料理店まで バンコク最新食事情

「ペースト」の「スイカのサラダ」 繊細な味付けは、懐石料理や高級フレンチのレベル

続いて、「カモのロースト、ナツメグ、カレーペースト、ノコギリ歯コリアンダーのライスクラッカーのせ」。カモのローストのミンチなどをライスクラッカーにのせたもの。カレーペーストを巧みに使って、カモのうま味を引き出している。

その次はスープだ。題して「カモローストスープ、シイタケ、お茶で薫製したオイスターソース、セイヨウスグリの葉入り」。まさにタイ風の複雑な香味を醸している。しかし、雑味は一切なく、とてもすっきりしたうま味だけが感じられる。

「ペースト」の「カモのロースト」 タイ風の複雑な香味を醸している

思わず目を奪われたのは、ロブスターの皿「カナダのロブスター、カフェライムとマンダリンジュース、バズバトンの花、海藻」。見た目はもちろんだが、味わってまた納得する。

最後に、魚介系と肉系の2種類のカレーが出てきた。1皿目は、「強火炒めのワタリガニのカレー オーガニックの卵、シリジャム、ピクルズ、セロリ添え」てある。2皿目は、「ペナンカレー、穀物で育てたアンガス牛、焼きピーナッツ、タイのスイートバジル入り」。いずれも辛みを抑えていて、芳醇(ほうじゅん)な味わいに、胃袋はとても満足した状態に落ち着いてくる。

「ペースト」のデザート 盛り付けがかわいらしい

デザートがまた、かわいくて美しい。食べるのがためらわれるようなグラスに入れたプレゼンテーション。ハーブティーでしめて、最後まで満足のいくランチコースであった。

さて、革新が進むタイキュイジーヌであるが、どっこいカジュアルな定番料理も見逃せない。高級ブランド店が集積するバンコクで1.2を争う人気商業施設のサイアムパラゴンの食堂街に入っている「Laem Cha-Reon Seahood(レーム・チャロン・シーフード)」で、それは味わえる。通路にまではみ出した客席もあるオープンな店だ。

いつでも込んでいる超人気店なので、ゆっくり食事をするという雰囲気にはなりにくいが、テーブルの上に次々と提供される料理にはまさに至福の皿ばかり。タイ料理の神髄を満喫できる。この店に数年前、タイの知人に連れて来られて食べた「トムヤムクン」の鮮烈なキレのあるおいしさには、目からうろこ状態。タイ料理の本当のうまさに出合った瞬間であった。以来、毎年訪ねているが、そのうまさに変わりはない。

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