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女性はなぜアボカド好き? 2人でおいしく食べるには

豆腐も女性の方が好き?

味だけでなく「食感」も男女で好みに違いがあるかもしれない。そういえば過去にこんな体験があった。東京近郊の観光地にカメラマンと編集者と3人で取材旅行に出かけたときのこと。お昼ご飯を食べることになり、私がその地で有名な「豆腐かつ」のお店に行くことを提案した。

これは豆腐にひき肉をはさんでパン粉をまぶして揚げたもの。食べ終わって店を出たときに「ここ、週末だと1時間とか2時間とか行列するんですよ!」とドヤ顔で私がいった。「平日だから並ばずに食べられてよかったね。私の提案のおかげでしょ?」といわんばかりに。

すると、そのカメラマンと編集者(ともに男性)は「うーん、だったら普通にとんかつ食べたかった!」とのたまったのであった。私はとてもおいしくいただいたので、その反応に心底驚いた。

思えば豆腐も女性の方が好きな食べ物だろう。豆腐もアボカドも軟らかくて舌触りがなめらかという共通点がある。これが男性にとっては「どうも食べた気がしない」ということになるらしい。

では、こうも味覚の違う男女ではもはやアボカドの乗った食卓を仲良く囲むことはできないのか? いやいや、ここは平和的解決を模索しようではないか。

男性にもウケる簡単アボカド料理を前出の宮城さんに教えてもらった。

アボカドは揚げてもウマい!=PIXTA

(1)一口大にカットしたアボカドにわさびじょうゆを合わせる。お好みでクリームチーズやかつおぶしを加える。

(2)小麦粉とビールで衣を作りアボカドを衣につけ、天ぷら(フリット)にし、お好みで塩やコショウでいただく。

(3)スライスした豚バラ肉に塩・コショウをし、オクラやエリンギ、パプリカなどの野菜と一緒にアボカドを巻いてソテーにする。

特に(3)は、肉で巻いたことでガッツリ感と、オクラとエリンギでしっかりしたかみごたえがプラスされ、いかにも男性ウケしそうだ。先の「好きな味調査」で男性に人気だった「焼き肉のたれ」で味付けするのもいいかもしれない。

(1)は、「好きな味調査」の男女ともに高ポイントの「しょうゆ味」と「かつおだし味」が両方入っていて、なるほど理にかなっている。なにより「アボカド+わさび+しょうゆ」は日本のアボカドの食べ方としては定番の組み合わせで、ハズレなしだ。

「基本的にアボカドはいろいろな食材に合います。ご紹介したこれらの料理はお酒のつまみにも合うと思いますよ」と宮城さん。

メキシコのアボカド定番料理、ワカモレ=PIXTA

さて、日本のアボカド消費の約9割を占めるのはメキシコ産。メキシコは世界最大のアボカドの生産国にして世界最大の消費国だそうだ。メキシコのポピュラーな食べ方についても聞いてみよう。

「FRESHCOURT」というブランドでメキシコ産アボカドを日本に輸入しているベストプロデュース社代表ハイメ・セバスティアンさんによると、「ワカモレといって、アボカドにレモン、タマネギ、トウガラシ、食塩などを加えてチップスと一緒によく食べます。また、肉や海産物、スープやサラダに、アボカドのスライスやダイスを添えます」とのこと。

ちなみにメキシコではアボカド好きに男女の差はなく、「男女ともによく食べる」そうな。

日本の「わさびとしょうゆで食べる」にはメキシコ人もビックリかと思ったら、「アボカドはどんな食材にも合うので、不思議ではありませんよ」とセバスティアンさん。

アボカドにはわさびの刺激が合う=PIXTA

アボカドがどんな食材にも合うというのは日本のアボカド専門店オーナーと同一の見解。メキシコのポピュラーなアボカド料理のワカモレには「トウガラシ」、日本のポピュラーな食べ方には「わさび」と、どちらも「辛さ」が加えられるのも興味深い。アボカドの「まったりした味」にはやはり刺激が必要なようである。

まとめてみると、(1)アボカドはどんな食材や味付けにも合う。(2)ゆえに男性ウケのためには肉と組み合わせ、ガッツリ感とかみごたえをプラス。(3)味つけはしょうゆや焼き肉のたれなど「濃いめのハッキリ味」。(4)さらに辛さでパンチを効かせればベター。

これらの基本を押さえながら調理すれば、アボカド料理も男女で仲良くおいしくいただけるはずである。

さて、アボカドはいざ調理しようと思うとまだ硬かったり、脂肪分が多く一度には食べ切れなかったり、慣れないと扱いがちょっと難しい面もある。

食べごろについてだが「表面の皮が黒くなり、持ったときに身がしっかりしつつも少し軟らかいくらいのとき」(セバスティアンさん)だそう。「硬い場合は常温で置いておき熟すのを待ちます。軟らかすぎたり、水っぽくなったりした場合は熟さずに腐ってしまったということ」なので、ご注意を。

食べごろだと思って切ったものの硬かった場合は「一度カットしてしまうと追熟は難しく、切ったところから変色していくので、バターしょうゆでホタテやホウレンソウと一緒に、あるいはアンチョビを使って野菜と一緒にソテーにするといい」(宮城さん)とのことだ。

食べ切れなかった場合は「レモン汁をかけてラップに包み、密閉袋などに入れて冷蔵庫に保管し、2~3日で使い切ってください。3~4週間なら冷凍も可能で、その場合は自然解凍で」と宮城さん。メキシコでは「レモン汁と食塩をまぶしてラップする」(セバスティアンさん)そうである。

パーティーでも映える、健康・美容にもよいとされるアボカド。扱い方・調理のコツを押さえて、どんどん使ってみよう!

(ライター 柏木珠希)


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