アクセサリー使いからシャツ選び、サイジングのミスまで、スーツスタイルで犯しがちな大きなミスをご紹介しましょう。
スーツの着こなしは、大人の男性としての「嗜み」とも言うべきものです。スーツは、毎日着る方も特別なときにだけ着る方もいます。ですが、一般的な大人の男性ならば、少なくとも年に数回はノッチドラペルの2ピーススーツで出かけることがあるでしょう。
このようなときのスーツの着こなしは簡単そうに見えて、実は難しいものなのです。スーツスタイルは長過ぎる袖や過剰なアクセサリーなど、わずかな過ちで台無しになってしまいますから…。なので、このスタイルの基本原則は事あるごとに再確認する必要があるのです。
今回は、そんなスーツスタイルにおいて、絶対に避けるべき5つの大きな過ちをピックアップしました。
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01.ネクタイの不適切な締め方
男性がネクタイに無頓着になるのは、最近よく引き合いに出される「ネクタイの死」、つまりノータイスタイルの普及が原因かもしれません。とはいえ、スーツスタイルでもっとも単純でありがちながら、容易に修正できるのがネクタイの締め方です。
この過ちは大人の男性を、8歳児同然にも感じさせてしまう致命的なものなのです。
ここでは、「暗闇のなかでも、グレニーダブルノットを片手で結べるようにならなければ……」といった無茶を言うわけではありません(これができれば確かにすごいとは思いますが…)。ですが、「ネクタイの剣先がウエストラインのちょうど上あたりにくる」、「首が締まらない程度にしっかりと結ばれている」といったことができていないなら、改めて基本を押さえる必要があるでしょう。
そして、「ネクタイはスーツのラペル(下襟)より、細いものであってはならない」ということも忘れてはいけません。これらのミスは絶対に避けたいものです。
02.過剰なアクセサリー
「#Menswear 」というハッシュタグが流行した2011~2013年頃(フェドーラやブラウンベルトが流行していました)ほどではありませんが、スーツスタイルで着飾り過ぎの人には、現在も街中で遭遇することがあります。
シンプルなルックに、わずかなアクセントを加えることは良いことです。それにエスクァイアでも推奨しています。ですが、スーツに始まり、ネクタイピン、お揃いのベルトと靴、花柄のポケットチーフなど、アクセサリーをどんどん増やしていくとフォーマルさは失われ、やり過ぎになってしまうことになるのです。
迷ったときは、一度につけるアクセサリーは3つまでしておきましょう。ちなみに、この3つには時計も含まれます。