自転車を使うときは、事前にスマホから予約をする。専用アプリの「ドコモ・バイクシェア ポートナビ」が用意されているのでダウンロードした。ちなみに予約後は約20分以内に自転車を利用し始めないと自動でキャンセルされてしまう。そのため、予約操作は現地で行う必要がある。
最初に自転車を借りるエリアを選択する。今回は新宿区で利用することにした。アプリの「借りる」から「新宿区自転車シェアリング」をタップすると、ログインページが表示される。初回利用時は、メールアドレスやユーザーIDなどの会員情報を登録する必要がある。なお、会員登録作業は時間がかかるため、初回の予約をする前に自宅などで済ませておきたい。
ログインが完了したら、マイページに切り替わって自転車を予約することができる。今回は「新宿・西新宿」のエリアで利用することにした。「地域を選ぶ」で「新宿区」、「場所を選ぶ」で「新宿・西新宿」を選択すると、エリア内のサイクルポート(専用の貸出・返却場所)が一覧表示された。
ただ、初めて利用するので、ポート名と実際の場所がさっぱり結びつかなかった。また、自宅から新宿駅までは電車で移動して利用する予定だったが、新宿駅からどれくらい離れているのかも想像がつかない。そこで、トップ画面の「ポート検索」からポートのある場所を調べることにした。
ポートをタップすると、借りられる自転車の番号が一覧で表示される。そのうちの一台をタップすれば予約が完了して、解錠に必要なパスコードが表示される。
ポートに行ってみると自転車が並んでいる。予約した自転車の番号を見つけたら、サドルの下にあるテンキーでパスロックを解除すれば利用できる。自転車は、別のポートに返却することも可能だ。
通勤に利用する人も多い
1回試して使い方を覚えれば、2回目以降は比較的スムーズに利用できるだろう。通勤や決まったルートを移動する足が欲しい場合は、便利な選択肢になりそうだ。例えば、自宅から電車の最寄り駅までバスに乗っているなら、代わりにシェアサイクルを使ってもいいだろう。また、オフィスまで自転車で行ければ運動不足の解消にもなる。あらかじめサイクルポートの場所をチェックしておけば、止める場所を探し回る心配もない。また、オフィスの近くにサイクルポートがあれば、営業先や打ち合わせで訪問するオフィスなど、仕事で定期的に行く場所へスムーズに移動できる。
今回利用したドコモ・バイクシェアでも「30~40代の男性が通勤に利用するケースが多い」(広報担当者)という。また、法人利用のプランも提供しており、運輸事業の一環として利用しているケースもあるそうだ。
ただし、初めて利用する場合は、借りる手順やポートの場所を把握するのに若干苦労するだろう。もしこの記事を見て、観光や仕事で利用してみたいと思ったら、時間があるときに、近場で試してみるのをおすすめする。
シェアリングサービスを使えば、自転車の購入・メンテナンス費用は不要で、いつでも手軽に利用できる。自宅周辺にはステーションがないという場合も、今回紹介したようにシェアサイクルに参入している企業は増えている。コンビニなど身近な場所にも徐々に浸透しているようなので、今後生活圏でサービスが提供されることを期待したい。
(文 藤原龍矢=アバンギャルド)