MONO TRENDY

デジタル・フラッシュ

電子書籍でコミック 専用端末かタブレットか? 西田宗千佳のデジタル未来図

2018/3/13

電子書籍は専用機やタブレットで見たい(写真はイメージ=PIXTA)

 コミックの市場規模で2017年はついに電子書籍が紙の書籍を上回った。電子書籍はスマートフォン(スマホ)で読む人が多いが、長期的に見れば専用機やタブレットがいい。お薦めの機器を紹介する。

■スマホで電子書籍は「もったいない」

 日本国内において、電子書籍の市場は圧倒的にスマホが握っている。だが、画面が大型化したとはいえ、スマホは電子書籍を読むのにあまり向かない。特にコミックや雑誌とは相性が悪い。

 日本の書籍は、縦横比が約1.4対1のいわゆる「白銀比」に近い縦横比で構成されている。コミックや雑誌の場合見開きで読むことが多いが、この時は横長の1対約1.4になる。最近のスマホは、16:9や18:9など、動画の鑑賞に向いたかなり細長い画面を使っている。そこに電子書籍を表示すると、上下に大きな空白ができてしまい、画面サイズをあまり生かせない。計算上、画面の上下の空白は、画面全体の4分の1にもなり、肝心の書籍はかなり小さな表示になる。

 とはいえ、「電子書籍のためにわざわざ機器を購入するのも……」と思うかもしれない。だが、筆者は「そんなことはない」と考えている。長期的に見れば、読書家にとっては悪くない選択肢だ。電子書籍はあまりマシンパワーを必要としないため、機器がなかなか陳腐化しない。スマホなら2年使うと不満が出てくるが、電子書籍向けにタブレットを買う場合、2、3年たっても不満がない、という人は少なくない。読書家なら、「1年に何冊本を読むか」で割ってみてもいい。数万円のタブレットも、数年使うなら「1冊あたりの価格」は意外とリーズナブルなものだ。

■ハイエンドモデルは「コミック」志向

 電子書籍を読むのに向いたデバイスは2つある。「電子書籍専用端末」か「タブレット」かだ。

 選び方はシンプルだ。

 電子書籍専用端末は目に優しいモノクロの電子ペーパーを採用しており、見開きではない単ページ重視のコンパクトサイズになっている。バッテリー動作時間が長く、一般的な読書スタイルならば、数週間使える。

MONO TRENDY新着記事

ALL CHANNEL