人の幸せに、「美味しい」という体験が関わっているというのは間違いないだろう。たとえば妻の誕生日、結婚記念日、昇進祝い…パートナーや家族とともに、日常から少し離れた喜ばしいご馳走をともにできる時間。人生を豊かにする特別なオケージョンだ。そんなときこそ、そんな時間を盛り上げるお洒落をして出かけたい。「食事に、服装のテンションを合わせれば、料理がいっそう美味しくなるものです。」とは、日本料理の名店「銀座・小十」のご主人、奥田 透さんの談。特別な美食に合う服。袖を通す楽しさを覚える、今季のお洒落な新作で、新しい美食体験をーー。東京の選りすぐり7店の美食とともにお届けする。
■Scene #1
ワインの前に考えたいフレンチと服のマリアージュ
フレンチをコースで食す。それは特別な日の晩餐の王道。だからこそ、最愛のパートナーとの特別な時間にふさわしい食として、世界でのスタンダードとなっている。
食も服も、一流の素材への表現力が決め手となる
今回訪れた「ナベノイズム」は、ロブションで20年近く勤め、その間に9年連続で三ツ星を維持するなど、フレンチ界でトップシェフと称される渡辺氏が満を持してオープンしたレストラン。隅田川沿いに佇むレストランはまさに特別な日にこそふさわしい。
「フレンチは、どこか特別な料理と思われがちですが、ここはリゾートのレストランに出かけるぐらいの、少し力を抜いたスタイルでお越し下されば良いと思います」。
そこが難しい。力を抜きつつキチンと感を失わない。それには、ジャケットのクオリティが物を言う。厳選の素材と縫製のよさ、上品な色合い。さらにそこに「今」を味付けしたい。これは食と服の双方に共通して言えること。だからこそ、ゼニアを選んだのだ。上質なカシミヤシルク混に、程よく華やかなグリーン。美しいお皿、空間に馴染むジャケットで、服と食のマリアージュは完成するだろう。
「ナベノイズム」(特別な『美食』) ×
「エルメネジルド ゼニア」のジャケット(お洒落な『新服』)
特別な『美食』 ナベノイズム
フレンチの真髄と江戸が出逢う至福の時間を食と空間が演出する
「地にある旬の食材を使いつつ、ここでしか味わえない一皿を作る。それが日本のフレンチの美姿だと思います」。この一皿も国産牛のフィレ肉に東京柚子胡椒と生姜を塗り、旬のキャベツを数種類合わせ、仕上げにドライキャベツが香るコンソメを注ぐという妙。あえて、浅草という地にグランシェフが店を構えたのも、その思いの通り地の食材が豊かで、季節を感じつつ食事を楽しめる、ロケーションの魅力もあるからだろう。
ディナーコース2万円(税サ別)
「ナベノ-イズム」エグゼクティブシェフ 渡辺雄一郎さん
1967年生まれ。国内外のレストランを経て2004年よりジョエル・ロブションの総料理長に。2016年「ナベノ-イズム」を開業し、4ケ月でミシュラン一つ星を獲得。
《RESTAURANT DATA》(住)東京都台東区駒形2-1-17 TEL:03-5246-4056
(営)12時~15時(L.O. 13時30分)、18時~23時 (L.O. 21時)(休)月曜、毎月第4火曜日 ※日曜はランチ営業のみ
お洒落な『新服』 「エルメネジルド ゼニア」のジャケット
上質な生地の色の重なりで大人の顔映えに華が生まれる
《軽快な着心地が人気の「ミラノ」モデル》 店内の明かりにほんのり映える、ジャケットの微光沢。アンコン仕立てのカジュアルさのなかにも、カシミヤシルク混の生地の上質さが表れる。原毛から製品までを自社一貫で管理するゼニアらしい、高品質な素材感に加え、同じく定評がある色みも目を惹く。濃淡の奥行きあるグリーンの地色に隠されたブラウンの糸が、顔まわりの印象を優しくエレガントに見せてくれるのだ。
38万5000円(ゼニア カスタマーサービス)