スーツなんて物足りない 「ノータイ」こそが私の流儀日本オラクルCEO フランク・オーバーマイヤー氏(下)

「トップの装いが変わると、周囲にも多少なりとも影響を与えるようですね。うちの会社の役員クラスは私がCEOに就任した当初は伝統的なスーツ姿の人が目立っていましたが、今では黒シャツ姿の人を見かけることが増えました」

「ファッションが変わることは、その人自身が変化していることでもあるので、私自身が何かのロールモデルになれれば、うれしいなと思います」

■自己表現をする上で、スーツはどこか物足りない

「ファッションが変わることは、その人自身が変化していることでもある」

「ファッションの変遷を見れば、その国の社会変化が見て取れます。装い方はその国の文化や国民性にも密接に関わっているからでしょう。日本のビジネス界では依然、スーツにネクタイが主流となっています」

「よく目をこらせば、ネクタイやチーフなど装いの細部に、自分なりのこだわりをのぞかせる方はいらっしゃいます。でも、どうしても画一的に見えてしまい、一人ひとりの個性が即座に伝わることはありません。そうした画一性を期待するのが日本のお国柄なのだとすれば、うなずけます」

「確かにスーツもいろいろあります。スリムなものもあれば、幅広のものだってある。もちろん生地の色や柄だってそれぞれです。でも、私に言わせれば、自己表現をする上ではどこか物足りないファッションになるのです」

「2017年夏のCEO就任会見時も前任者と一緒に、スーツにノーネクタイで臨みました。ネクタイは基本しない、のが私の流儀ですが、もし面会する相手が、例えば日本の首相など超オフィシャルな場合でもそれを貫けるか、と聞かれると、ちょっと自信がありません。おそらくスーツにネクタイもきちんとしないとダメだろうなと思います。そこまでしないと、日本ではやはり失礼にあたるからです。もし、それがドイツでなら、おそらくそこまで私は配慮しないと思いますよ」

(聞き手は堀威彦)

前編「ネクタイなんてお断り!持っているスーツはわずか5着」もあわせてお読みください。

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