ボールペン5選 高い加工技術、独自デザインの逸品特集 プレゼントにも最適 高級筆記具(上)

日経トレンディネット

書き心地もよく考えられている高級ボールペンを紹介する
書き心地もよく考えられている高級ボールペンを紹介する
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卒業・入学、そして新生活シーズンが近づくにつれ、関心が高まるのが筆記具。そこで2回に渡り、こだわりの高級筆記具を紹介する。前編で取り上げるのはボールペン。技術やアイデアが突出していて、書き心地もよく考えられているボールペンを中心に1万5000円以上のものを選んだ。

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箸をイメージした斬新な「Zoom 韻」

トンボ鉛筆「Zoom 韻 箸」(税別1万5000円)。バリエーションは「黄金」(右)と「白金」。丁寧に貼られた箔も見事だ

欧州で人気が高く、海外のデザイナーも参加しているトンボ鉛筆の「Zoom」シリーズ。その新しいシリーズが「日本の文化や精神性を独自の解釈で造形表現した、新しいペンのかたち」をコンセプトにした「Zoom 韻(いん)」だ。

Zoom 韻の最初の製品のひとつが、箸をモチーフにした「Zoom 韻 箸(はし)」。箸は筆記具と並んで、日常的に手にするツールで、日本の文化と筆記具を融合させたZoom 韻のモチーフとしてとても適している。

Zoom 韻 箸の特徴は、四角いキャップ部分から徐々に尻軸に向かって細くなり、丸くなるフォルム。これは、四角い箸によくある、先端に行くに従って丸になるスタイルを模したものだ。

そのフォルムを実現するために、軸もキャップも一つずつアルミを削り出して作った。そのアルミの軸をアクリルで塗装し、まるで漆の箸のような質感を出している。

軸中央に箔が施されているのもこのボールペンの特徴で、箔は黄金と白金の2つがある。金沢金箔を施したのが「黄金」、プラチナ箔を施したのが「白金」だ。

インクは水性顔料インク、ボール径0.5mmのリフィルが使われている。水性だが顔料インクなので、裏写りしにくく、耐久性も高い。万年筆のようなサラサラとした書き心地ながら、ビジネスの現場でも使える実用性も併せ持つ。

四角から丸へと自然とつながっている独特なフォルム
水性ボールペンのサラサラした書き心地は、とても快適

金属軸だが、アルミニウムだからか、それともややペン先寄りに重心が置かれているせいか、筆記時にはほとんど重さを感じない。尻軸にキャップを付けても、さほど重さを感じずに筆記できる。キャップがネジ式なのは評価が分かれるところだが、箸のたたずまいを再現するために採用されたのだろう。これは高級感もあり、筆者は、ネジ式のキャップを評価したい。

美しい切子細工を楽しめる「CUSTOM 切子」

パイロット「CUSTOM 切子」(税別3万円)。写真は「CUSTOM 切子 菊篭目」。ほかに「碁盤」「格子」がある

スターリングシルバーの軸に、ガラスなどによく見られる切子細工模様を施したボールペンが、パイロットの「CUSTOM 切子」だ。

スターリングシルバーは高級筆記具によく使われるが、そこに、切子の模様を彫るという和洋折衷的なデザインがうまくハマって、とても透明感のある軸に仕上がっている。しかも、その模様の彫刻が正確。「菊篭目(きくかごめ)」の模様が彫られたタイプの軸を回すと、まるでアニメーションのように寸分の狂いもなく、模様が上下に動くように見えるのだ。それは「碁盤」タイプも「格子」タイプも同じ。ゆるいカーブを描くペンの軸の上に、驚くほどの精度で模様が彫られているのだ。本当によくできている。

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