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ヒットを狙え

明治改元150年 記念事業多数、建築好きは要チェック

日経トレンディ

2018/1/29

首相官邸内の「『明治150年』ポータルサイト」で、イベントなどを検索できる。各省庁が保管する史料の「デジタルアーカイブ」も見られる
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1868年10月に「明治」に改元されてから150年。2018年は国や地方自治体が、「明治150年」をテーマとした事業やイベントを、数多く企画している。

首相官邸内の「『明治150年』ポータルサイト」で、イベントなどを検索できる、各省庁が保管する史料の「デジタルアーカイブ」も見られる

自治体では、明治維新を主導した「薩長土肥」の4県(鹿児島県、山口県、高知県、佐賀県)が積極的だ。4県の知事はすでに、「平成の薩長土肥連合」を15年に結成。それぞれが博覧会を模した観光キャンペーンやイベントを予定する。例えば鹿児島県の「かごしま明治維新博」は、今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」関連の展示をする「大河ドラマ館」をオープン。歴史資料センター黎明館でも、大河ドラマ関連の特別展を行う。山口県は、秋に開催する「山口ゆめ花博」を中核事業に位置づけ、会場内で150年記念式典や企画展示などを実施する。

「西郷どん」の撮影セットなどを「大河ドラマ館」で展示する予定。内容は変更の可能性がある(イメージ図提供:NHKエンタープライズ)

「山口ゆめ花博」を中核とする「やまぐち未来維新」プロジェクトで、さまざまなイベントを実施する。写真は17年開催の「明治150年記念フォーラム」のもの

佐賀市内の市村記念体育館などを「パビリオン」に仕立てた博覧会を18年3月17日から開催。県出身の偉人の業績などを紹介する

佐幕派だった「奥羽越列藩」地域で目を引くのが福島県会津若松市。同市は今年を「戊辰150周年」と位置づけ、オペラ「白虎」公演や幕末をテーマとしたシンポジウムで、旧幕府軍と明治新政府軍が戦った戊辰戦争などの歴史的意義を問う。各地のイベントを見比べて、150年後の「勝者」を判定するのも趣深い。

戊辰戦争の歴史的意義を再確認する企画を予定。写真は、18年3月に実施する予定の鶴ヶ城プロジェクションマッピングのイメージ

明治期の古い建物の再活用も進む。国土交通省は、神奈川県大磯町に残る旧伊藤博文邸などを、「明治記念大磯邸園(仮称)」として再整備。明治期の代表的な建築である迎賓館も、ガイドツアー形式の「明治150年特別参観」を実施する。この他、北海道の赤れんが庁舎、札幌市時計台、北九州市の八幡製鉄所旧本事務所にも再整備や見学会の計画がある。これまで立ち入れなかった建物が、観光名所として生まれ変わるかもしれない。

神奈川県大磯町に残る、旧伊藤博文邸(写真)、旧大隈重信邸など明治期の政治家の邸宅がある約6万平方メートルのエリアを「明治記念大磯邸園(仮称)」とし て整備。18年10月には部分公開する(写真:大磯町)
迎賓館赤坂離宮(写真:PIXTA)
全国で1000件の150年企画が走る

(日経トレンディ 大橋源一郎)

[日経トレンディ2018年2月号の記事を再構成]

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