ある方は、職務経歴書の自己PR欄に、ピーター・ドラッカーの著書の中から、自分が共感している言葉を引用して記載していました。マネジメントへの意識を高く持ち、「しっかりと勉強されたのだろうな」という印象を持ったことを覚えています。

また、こうしたマネジメント理論のほか、自分がマネジメントに取り組む上で「ロールモデル」としたい著名経営者を挙げ、その経営者が実践した手法のうち取り入れたいものを伝える手もあります。ただし、志望企業の社長がその経営者を好きではないこともありますので、そこは注意が必要です。

社長のSNS(交流サイト)の投稿やブログなどを見ていると、どんな理論や考え方に共感しているかがわかることもありますので、それを事前につかみ、くわしく勉強しておいてもいいでしょう。

マネジメント経験は異業界でも応用できる

これまでお話ししてきたとおり、管理職の肩書を持った経験がなくても、実質的なリーダー経験、マネジメント経験があれば、マネジャーのポジションで採用されるケースはあります。その可能性を高めるためには、「どんな組織であれば、自分の経験やスタイルが生かせるか」を考えましょう。

一口にマネジメントといっても、組織によってスタイルはさまざまです。

●新人や若手中心の組織をマネジメントする
●女性が多い組織をマネジメントする
●派遣社員、パート、アルバイトが中心の組織をマネジメントする
●正社員・契約社員・派遣など、さまざまな雇用形態が混在する組織をマネジメントする

このように、マネジメント対象となる組織の構成、特徴が近ければ、異業界であってもマネジメントスキルを生かして転職できる可能性があります。

例えば、生命保険会社で女性営業チームのマネジャーを務めていた方が、女性スタッフが主力のホテル・レストランチェーンに転職を果たしたケースがあります。

また、小売店の店長として、正社員、派遣社員、パート、アルバイトなどさまざまな雇用形態の人をマネジメントしてきた方が、その経験を買われ、エンターテインメント施設のマネジャーに採用された例もあります。

塾のFCチェーンで複数拠点のマネジメントを手がけていた方は、「FCオーナー」に対するマネジメントの経験を生かし、家事代行サービス会社のFC拠点長に転職を果たしました。

現在は、数年前から活発化している「女性活用」に取り組む企業が多いため、女性の多い職場でマネジメントや育成を行った経験がある人は高評価。女性のモチベーションをアップさせる、能力を引き出す、育児と仕事の両立をサポートする、といった経験がある方は、女性活躍を推進している企業に注目してみてはいかがでしょうか。

また、直近では多くの企業が「働き方改革」を図っていますので、チームの業務効率化や生産性アップを実現させた経験を持つ人は、ぜひそれをアピールすることをお勧めします。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜更新です。次回は2018年1月26日の予定です。この連載は3人が交代で執筆します。

森本千賀子
 morich代表取締役 兼 All Rounder Agent。リクルートグループで25年近くにわたりエグゼクティブ層中心の転職エージェントとして活躍。2012年、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。最新刊「のぼりつめる男 課長どまりの男」(サンマーク出版)ほか、著書多数。

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