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ワイン、蒸留酒… お酒の種類で気分はこれだけ違う!

日経Gooday

2018/1/18

お酒の種類で気分は変わる(C)monticello-123rf
日経Gooday(グッデイ) カラダにいいこと、毎日プラス

 昔から、笑い上戸、泣き上戸、絡み酒などというように、お酒は飲む人の情動(一時的で急激な感情の動き)に影響を与え、隠された一面を見せてくれるようです。では、お酒の種類によって、そうした情動のパターンは異なるのでしょうか? 今回紹介する論文は、その点を詳しく検証した研究報告です。

■アルコールの種類によって感情の動きは異なる?

 飲酒は、憂鬱な気分を一時的に晴らし、愉快でくつろいだ気持ちを高め、社交性も高めてくれます。人々はおそらく、気分が前向きになることを期待してお酒を飲みますが、飲む量や頻度が増えると、やがてアルコール依存症になる危険性があります。また、飲酒が攻撃性や抑うつ気分を引き起こすことも知られています。

 2014年には飲酒に起因する死亡が、世界の約330万人に発生しました。また、飲酒関連の暴力や反社会的行動などが、周囲や地域の人々に害を及ぼしています。

 そこで、英Public Health Wales NHS TrustのKathryn Ashton氏らは、以下のような疑問に対する答えが得られれば、人々の健康と安全を守るために役立つのではないかと考えました。

(1)アルコール飲料の中に、特に攻撃性を上昇させる種類はあるのか

(2)種類の異なる酒類が飲酒者に引き起こす情動に違いがあるのか

(3)飲酒時の情動の現れは、アルコール依存症患者とそうでない人の間で異なるのか

 分析対象は、ドラッグとアルコールの使用実態の調査を目的として実施された「Global Drug Survey」に参加した人々から選びました。これは、日本語を含まない、主に欧州の11カ国語で提供された、匿名でのオンライン調査です。2015年11月から2016年1月まで、新聞、雑誌、ソーシャルメディアを通じて参加者が募集されました。

 回答者の中から、18~34歳で、過去12カ月間に、ビール、蒸留酒(ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、テキーラなど)、赤ワイン、白ワインの4種類の全てを飲んでおり、自宅または外出先ではそれらのうちのいずれか1つを主に飲んでいる、と報告した人々を選びました。さらに、そうした回答を寄せた人が200人を超えていた21の国の居住者に限定して、計2万9836人を分析対象にしました。

■感情の急激な変化を経験する人が多いのは蒸留酒

 分析の結果、蒸留酒、赤ワイン、白ワイン、ビールは、人々に異なる情動を誘導していました(図1)。

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