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カエルがヘビを丸のみ! ネットの衝撃写真、撮影秘話

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/1/15

ナショナルジオグラフィック日本版

これがその写真。2011年に撮影され、のちにソーシャルメディアなどで話題となった。(PHOTOGRAPH BY JULIE-ANNE O'NEILL)

 オーストラリア、クイーンズランド州北部を大嵐が直撃する前、外の空気が生命感に満ち始めたとジュリー・アン・オニール氏は振り返る。「すべてが激怒しているようでした。餌と交尾の相手探しに逆上しているような感じです」

 2011年のそんな夜に、彼女は散歩に出かける。野生生物たちの反応を観察するため、「ドルフィントーチ」と呼ばれる大きな懐中電灯を携帯していた。彼女がのちに自分の自然写真の「至宝」と呼ぶようになった1枚を撮影したのは、この散歩でのことだ。被写体を見る前に、彼女はある音を聞いた。大きな甲高い鳴き声で、聞き慣れた音だが、同時に異質な感じがしたという。

 目の前の地面には、これまで見た中で最も大きいイエアメガエルがいた。「カエルは口を開けていて、『いったい何?』と私は思いました」。カエルの口をのぞくと、小さなヘビが喉の奥へと吸い込まれているところだった。ヘビはまだ諦めておらず、脱出しようともがいている。

■勝ち取った奇跡の1枚

 イエアメガエルは自宅の敷地でよく見かけるカエルだったが、虫以外を食べようとしているところを目撃したのは初めてだった。(参考記事:「【動画】ニワトリがコブラに圧勝!なんと丸のみ」

 最初はただ驚いていただけだったが、このようなときのためにデジタルカメラを新調していたことを思い出した。別に本格的に写真家になろうとしていたわけではない、と彼女は主張した。ただ、自然界で目にする不思議な光景を記録したかったのだと。

 「私が誰かに何かを話すと、彼らは決まって『でたらめだ』と言うんです。だから、カメラを購入し、写真を撮ろうと思いました」。カメラを取りに戻り、再び外に出ると、イエアメガエルは編みかごによじ登り、縁で休んでいた。

 「まだキヤノンのカメラに慣れようとしていたところで、シャッターを押そうと構えていた指先の感覚がなくなってきました」。大きな懐中電灯で頭上から照らし、何度もシャッターを押して、ようやくカエルの口の中にはまり込んだヘビを撮影することに成功した。「あの1枚を撮ったときは、何かに勝利したように感じました」

■イエアメガエルの驚異の生命力

 彼女はそのとき、カエルが死ぬに違いないと確信していた。カエルの舌は刺し傷だらけで、ヘビは激しく体をくねらせていたため、いつもと違うこの食事が最後の晩さんになるのだろうと思った。

 ところが翌朝、カエルはまだ同じ場所にいた。彼女にとって、イエアメガエルはありふれた動物で、自宅のトイレからはい出すところを見たこともある。おそらくパイプの中を泳いできたのだろう。しかし、彼女はその巨大な体を見て、前日と同じカエルだと確信した。持ち上げてみると、左右の手のひらに収まりきらないほど大きかったという。

 彼女は2011年、Google+(グーグルプラス)に写真を投稿。人気を呼ぶかもしれないと思っていたが、さまざまなソーシャルメディアでこれほど拡散するとは予想していなかった。なかでもいちばん反響が大きかったメディアはRedditだった。

 ナショナル ジオグラフィックが2017年10月にこの写真を取り上げたとき、彼女はこの写真の人気の大きさをあらためて知り、衝撃を受けたという。写真の注目度に圧倒されているとオニール氏は言いながらも、人々が自分と同じように写真を楽しみ、ようやく功績が認められたことを喜んでいる。

(文 Sarah Gibbens、訳 米井香織、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2017年12月22日付]

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