バブル絶頂期もボディコンは無縁 自立心育てた東女及川美紀・ポーラ取締役執行役員が語る(上)

「女子大生ブームのころだったが、東女は、あまり化粧っけもなく、服装も地味で、真面目に授業に出ているタイプが多かった」と振り返る

実は高校も女子校です。地元の高校は基本的に男女別々で、そもそも選択の余地がありませんでした。ですが、いざ入ってみると、居心地のよさを感じました。

中学時代は、女子は何をするにも、男子の目を気にして一歩引くようなところがありましたが、女子校ではそれはありません。逆に、力仕事でも何でも女子だけでやらなくてはならず、自然とリーダーシップや自立心が芽生えました。美術部に入っていたのですが、学校近くの山の上で絵の展覧会を開いた時には、絵を積んだリヤカーを女子5人で押して坂道を上ったこともありました。力仕事ですら女性の仕事でした。「何でもできる」ことを自覚できる女子校の良さがわかっていたので、女子大を選択したのだと思います。

入学は1987年。男女雇用機会均等法が施行された年だった。

入学して、緑あふれるキャンパス、厳かに立つ白い校舎、伝統を伝える校風の中で学べることに喜びを感じました。図書館に刻まれた「QUAECUNQUE SUNT VERA」(凡そ真なること)の言葉を毎日通学途中でみながら、女性の自立に対する大学の思想を身近に感じていました。

よく覚えているのは、いろいろな先生が、授業中にひんぱんに均等法の話をしていたことです。均等法と無関係の授業でも突然、均等法の話になったりします。これからは女性も男性と同等に評価される時代になるといった話をよく聞かされました。均等法一期生として社会に出た先輩が、講演に来たこともありました。

正直、女子高育ちで、一般社会の男女の立場の違いを感じていなかった私には、均等法の話はピンと来ないところもありました。でも今にして思えば、女性の先生方は均等法の影も形もないころから自身も家庭をもちながら男性社会の中でキャリアを確立してきた人たちばかりなので、均等法への思いもひとしおだったのだと思います。

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