リーダーが語る 仕事の装い

ちゃんとした格好じゃないと、自分がツライ ファミリーマート社長 沢田貴司氏(上)

2018/1/3

 コンビニエンスストア大手、ファミリーマートの沢田貴司社長は異色の経歴の持ち主だ。振り出しの伊藤忠商事ではセブンイレブンの『米国本家』買収を手掛け、転職先のファーストリテイリングでは「ユニクロ」のフリースブームを仕掛けて副社長に就任。退社後は企業再生ファンドなどを起業した。熾烈(しれつ)な競争が続くコンビニ業界に転職したのは2016年。現在は国内外各地を飛び回る毎日だ。タフな経営者として知られる沢田社長に、ファッションとビジネスについて聞いた。

 後編「ファッションは自分を幸せにするためのもの」もあわせてお読みください。




 ――転職や起業を重ねるなかで、自身の装いに変化はありましたか。

 「社長に就任してからはスーツ中心になりました。(再生ファンドのキアコンや企業支援会社のリヴァンプといった)自分で会社をやっていた10数年はカジュアル中心で、ジーパンで出社することもありました」

 「ファミリーマートの社長になってから、装いに対する考えが変わりました。それまでは自由でいいや、と思っていましたが、相手のためにちゃんとしていないと自分がつらいと思うようになったのです。今の会社は社員の数も多く、加盟店の方も20万人以上おられます。仕事はあくまでオフィシャルであり、失礼があってはいけない。なので今はカジュアルな装いはめっきり減りました」

■「センスいいな」と思われた方が楽

 「いつもちゃんとした格好で、『ああ、この人センスいいな』と思われた方が楽でしょう。『変な人だな』と思われてしまったら、まずそれを払拭しないといけないし、それは大変な作業です。相手に余計なストレスを与えなければ、自分も楽でいられます。おやじは厳格な教師で、いつも『周囲に迷惑やストレスをかけるな』と言われてきたせいもあるかもしれません」

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