スーツやシャツの襟とネクタイでつくるビジネス「Vゾーン」の基本は「1柄2無地」と言われることがある。つまり柄使いは1点のみ。たしかにそれも結構だが、MEN'S EXは1柄に0.5柄をプラスすることを提案したい。「1.5柄」なら、できるビジネスマンに相応しい爽やかさや清潔感、知性、そして大切な半歩先の『洒落感』を表現できる。
1.5柄のVゾーンは着る人自身を引き立てる
無地のスーツにはシャツまたはタイの片方を柄物にして、もう一方は控えめな織り柄程度のものを合わせる。この組み合わせを応用すれば、半歩先のお洒落を実現する1.5柄のVゾーンができあがる。
洋服の華美さが先走り、着る人が記憶に残らないようではビジネススタイルとしては大失敗。1.5柄なら、相手への心遣いや仕事に向き合う姿勢を主張しながら、着ている人が主役になる身だしなみが完成するのだ。
スーツ/シャツ/タイの柄の足し算を考える
(上:0柄)すべて無地で組み合わせれば柄は0。ミニマルでモダンな着こなしの場合もあるが、服装に無頓着と思われることも。
(中:0.5柄)遠目無地に見える同色の織り柄やトーン・オン・トーンは0.5柄とカウントする。これが、お洒落の隠し味になる。
(下:1柄)柄モノの一点使いだけでなく、0.5柄を2アイテム組み合わせるのも1柄使い。左下の組み合わせがまさにそう。
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「端正」から「華やか」へ、と印象は変化する
【地味すぎる……?】 0柄(スーツ0柄+シャツ0柄+タイ0柄)
【やや地味】
【ちょうど真ん中 ♥】 1.5柄(スーツ0.5柄+シャツ1柄+タイ0柄)
【やや派手】
【トゥーマッチ……?】 3柄(スーツ1柄+シャツ1柄+タイ1柄)