「このコートはスーツ用の生地でできており、すべて手仕事です。車で移動する機会が多いため、冬場でもコートを着る機会はめっきり減りましたが一度、歌舞伎座に行くときにまといました。レトロ風なので、このコートを着るときはメガネもそれに合わせべっ甲風のフレームにしています」

「今使っている鞄(かばん)はグローブ・トロッターのネイビーブルーのアタッシェケースです。特殊な紙でできているのですが、実に丈夫で、開けるときの金具の音がたまらない。A4サイズの書類が並べて入る点も気に入ってます」

■同じものを持った人に出会ったのは一人だけ

グローブ・トロッターのアタッシェケース。「金具の音がたまらない」という

「銀座のデパートで買ったのですが、今は値段が上がったようですね。鞄を置いたとき、グニャリと倒れてしまうタイプは大嫌い。この10年で僕と同じものをお持ちのビジネスマンに出会ったのはたった一人だけです」

「トロッターの前はゼロハリバートンのメタリックのアタッシェを愛用してました。海外出張に行く際のスーツケースは機内持ち込み可能な航空会社がデザインしたものを使っています。何といっても機能的なので」

――最近の若手ビジネスマンのファッションをどうご覧ですか。

「うちの社員を見ると、僕らの時代と比べ、ずいぶんとファッションセンスはよくなっているなと思います。靴なんかも、いいものを履いているようですし。僕なんか昔は安い5000円位のを履いていた。それに、スーツほど値が下がってきたものは他にないんじゃないですか。オーダーでも最近は3万円くらいからできる。身近になってきた」

「スーツ、靴ときたら、次はネクタイもおしゃれにしたら、と僕は思うけど、なかなかそこまではいかないらしい。ネクタイは全般に地味ですね。クールビズでネクタイをする機会が減ったり、値が張るものが多かったりするからでしょうか」

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