リーダーが語る 仕事の装い

ファッションで気分を変えれば、ビジネスも変わる アサヒグループHD会長兼CEO 泉谷直木氏(上)

2017/12/17

 「ファッションが変われば、ビジネスが変わる」――。アサヒグループホールディングスの会長兼最高経営責任者(CEO)、泉谷直木氏はそう語る。国内外での積極的なM&A(合併・買収)を指揮して業容を拡大するなど、名うての敏腕経営者だが、バスケットボールで鍛えた体格を生かし、装いの随所にこだわりを見せる無類のファッション好きでもある。泉谷氏にファッションとビジネスについて聞いた。




 ――ファッションにこだわりをお持ちと聞きました。

 「余人をもって代えがたい人物になるためには3つの大事なことがあると僕は常々言ってきました。『ミッション(使命感)』と『パッション(情熱)』、それに『ファッション』です。ファッションは装い方だけでなく、自分の流儀やスタイルも含みます」

 「身だしなみとは身を嗜(たしな)むこと。とかく常識的なものに捉えられがちですが、嗜みとは本来、好みとか趣味のこと。つまりその人に合った嗜みであり、自己主張や自己実現につながるものなのです」

■ファッションで大事なのは自分をきちんと見せること

 「ファッションでまず大事なのは自分をきちんと見せること。そのために第一印象は重要です。清潔感は欠かせません。装いには自然と人柄やしゃれ感、こなれ感もにじみでます」

 「BtoB(企業間取引)かBtoC(消費者向け取引)かなど業種によっても、装い方は多少違いがあるとは思いますが、いけないのは相手に威圧感を与えたり、軽薄な印象を与えたりするファッション。自分で表現できる範囲はどこまでかをきちんと考え、決める必要があります」

 「装いの理想は相手から親しまれるもの。それはいつも『地味ならいい』とは限らない。ファッションは単に着ている物ではなく、その人のスタイルを表しているのです」

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