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グルメ・トラベル

失われた「すてき」を求めて 首都圏の歴史建築3選 水津陽子のちょっとディープ旅

2017/11/30

 1947年からは政府が借り受け、吉田茂外相・首相の公邸や、赤坂迎賓館の改装期間中には国賓・公賓を迎える迎賓館の役割も果たしました。その後、東京都の所有となり、2015年には国の重要文化財に指定されました。

(左)本館の正面玄関(右)本館の 次室(つぎのま)と香水塔(写真:東京都庭園美術館)
(左)本館1階の大客室。シャンデリアはラリック作(右)大客室のエッチング・ガラス扉はマックス・アングラン作(写真:東京都庭園美術館)

 2014年にはギャラリーやカフェ、ミュージアムショップを備えた「新館」をオープン。旧朝香宮邸(本館)の文化財的価値に加え、現代アートの展覧会やトークイベント、美術館コンサートなど、気軽に立ち寄れるアートミュージアムとしての魅力を高めています。

 今年4月からバリアフリー工事のため全面休館となっていましたが、11月18日のリニューアルオープンでは庭園に面したカフェも一新。人気のフレンチレストラン「ロアラブッシュ」(東京都渋谷区)のスイーツや軽食が楽しめるようになりました。その時々の美術展とリンクしたオリジナルスイーツも登場予定。現在は、18年2月まで開催の「装飾は流転する」展にちなみ、アート感満載の「紫芋のモンブラン『装飾の流転』」がおすすめだそうです。

(左)新館では現代アートを中心に各種の展示やイベントを開催(右)新館に「cafe TEIEN」がオープン。お天気のいい日は庭のテラス席が人気

■3つの様式が同居する至高の日本建築 遠山記念館

 日本建築が好きな方におすすめなのが、埼玉県川島町にある「遠山記念館」。日興証券の創設者である遠山元一氏が事業で成功を収めた後、苦労をかけた母のために1936年(昭和11年)に生まれ故郷に建てた邸宅です。2000年に国の登録文化財となっています。

遠山記念館(遠山邸)は農家風の東棟、書院造りの中棟と数寄屋造りの西棟が違和感なくつながる構造

 最大の特徴は、東から西に向かって順に、かやぶき屋根の豪農風、書院造り、数寄屋造りと3つの様式の建物が違和感なくつながっているという非常に珍しい設計。かやぶきの東棟は、没落して手放してしまったかつての生家をしのんだもの。書院造りの中棟は迎賓館としても使えるように、そして数寄屋建築の西棟は母・美以さんの居宅として設計されたものでした。

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