あなたが転職すべき企業の「成長ステージ」はどれだ?エグゼクティブ層中心の転職エージェント 森本千賀子

「企業の成長ステージこそ、転職先探しの重要なポイント」と森本氏
「企業の成長ステージこそ、転職先探しの重要なポイント」と森本氏

転職先の候補企業を選ぶにあたっては、さまざまなポイントがある。業種、職種、知名度、将来性、給与等の待遇面、各種制度、社風など。しかし、「本当に自分に合う会社に出合いたい」と思うなら、もう1つ、注目すべき大切なポイントがある。それは、その企業がどの「成長ステージ」にあるかだ。成長ステージごとの特徴、やりがい、築けるキャリアが、あなたとフィットするかどうかは、転職の成否を左右するといっても過言ではない。

求められる要素・やりがいは「成長ステージ」で異なる

業種や事業内容、採用する職種などが同じでも、企業の「成長ステージ」である草創期・拡大期・多角期・変革期などによって、組織の状態や抱える課題は異なります。そのため、求められる人材像も、そこで得られる経験・キャリアも、成長ステージが違えば大きく変わってきます。

自分自身の強み、志向、目標にフィットする企業を選ぶことで、単に経験が生かせるだけでなく、自分が求める「やりがい」「醍醐味」を味わえるものです。成長ステージごとの特徴を見てみましょう。

仕組みもルールもない、混沌とした「草創期」企業

設立して間もない「草創期」は、会社組織としてのルールや仕組みがない、混沌とした状態です。当然、指示命令系統が整っていないので、自分自身で考え、判断して行動を起こせる「セルフスターター」が求められます。自分の担当領域を区切らず、必要と感じれば幅広い業務に対応する姿勢が欠かせません。

まだまだ手探り状態なので、事業領域やビジネスモデルそのものがどんどん変わっていくこともよくあります。まさに「朝令暮改」で、ついていくのが大変ですが、しがらみにとらわれずに変えていけることは、やりがいにもつながります。変化を楽しめる人にはぴったりの環境といえます。

また、自分の発言や行動が、経営に大きな影響を与えることもあるという点で、「自分の力で会社を育てていく」という醍醐味も味わえるでしょう。

ルールや仕組みを、自分の手でゼロから作り上げていくことをおもしろいと感じる人、企業の「DNA」の形成に影響を与えることに喜びを感じる人には、うってつけのステージです。

マーケットを広げ、組織整備を進める「拡大期」企業

「拡大期」には個々の専門性が生かせるようになる(画像=PIXTA)

事業モデルがある程度固まり、マーケットに攻勢をかける「拡大期」の企業では、組織の機能分化・最適化が進められます。専門の部署も続々と立ち上がるタイミングです。そのため、草創期の会社のように、あらゆる業務を自分でこなすというよりは、ある程度、自分の「専門性」を生かしやすいといえます。

ちょっとした工夫や改善により、効率や生産性が上がりやすい状態なので、これまで培ったノウハウや学んだ理論を取り入れつつ、よりよい組織体制や仕組みの構築に取り組みたい人に向いています。まだ柔軟に軌道修正をかけていける環境なので、専門領域だけにとどまらず、興味のある他分野の業務にも関わっていくチャンスもあるでしょう。

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