日本酒のグローバル化、先導する「SAKE女」とは?

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年齢を問わず女性に人気が高まりつつある日本酒。日本酒専門店や日本酒バルには女性のグループ客が集い、純米吟醸や生酛(きもと)・山廃(やまはい)、ぬる燗(かん)などという言葉が飛び交うシーンも珍しくありません。そんな中、日本酒を愛する「SAKE女(さけじょ)」なる女性たちが集う会が活動中だとか。発足1周年の記者会見が先日開かれました。

日本の酒を世界に訴求できる女性を増やす

2016年6月に設立された一般社団法人「日本のSAKEとWINEを愛する女性の会」は、20年に向けて日本産のお酒(日本酒やワイン、ウイスキーなど)で「おもてなし」ができる女性を増やすための活動をしています。そのメンバーが通称「SAKE女」と呼ばれているのだそうです。現在、年会費無料の「SAKE女会員」は1000人を超えたところで、20年に1万人という目標を掲げています。

9月7日に開かれた「SAKE女の会」の設立1周年記念記者会見には小池百合子東京都知事も駆けつけ、「(20年東京五輪・パラリンピックに向けて)お酒は海外への訴求力がある。SAKE女の会にはどんどん発信していただき、そのお手伝いをしっかりしていきたい」と熱く語りました。会場には220人のSAKE女をメインとした一般客とメディア関係者が来場し、日本酒の試飲ブースではSAKE女が蔵元などと熱く語り合う場面も見られ、大盛況でした。

会場では、積極的に蔵元に酒の質問をする女性たちもたくさん見られた

ちなみに男性でもサポーターとして会員にはなれるそうです。記者会見には「SAKE女の会」顧問でもある服部学園 服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸応氏と、ソシエテミクニ代表取締役の三国清三氏も登壇。「SAKE女の会」の友田晶子代表理事を囲んでトークショーも行われました。俳優の辰巳琢郎氏も「SAKE女の会」理事として参加。豪華な顔ぶれに、SAKE女たちのテンションも最高潮の様子でした。

(左から)三国清三氏、友田晶子代表理事、服部幸応氏のトークショー

ひときわ注目を集めたのが、SAKE女と外国人ゲストによる「英語で日本酒をテイスティング表現!」のコーナー。英語が堪能なSAKE女2人が、岐阜県・渡辺酒造店の外国人の蔵人ブレイズフォード・コディー氏がつくった日本酒をテイスティングし、それを英語で表現。参加者も実際に試飲しながらどちらの表現が正解なのかを当てるというものです。試飲に供されたのは、米国人であるコディー氏が米国人のために開発したお酒。日本酒のグローバルな広がりを体感する場になりました。

「SAKE女の会」では今秋から独自の検定試験「料飲おもてなし~SAKE女検定」も実施するそうです。試験対策の一環で、このように日本酒テイスティングの英語表現も習得できるのだとか。ちなみに「SAKE女の会」代表理事の友田晶子氏はシニアソムリエであり、日本酒と焼酎の利き酒師。お酒に関する著書も多い、筋金入りのSAKE女だそうです。

20年に向けて、ますます熱を帯びながら一大ムーブメントを巻き起こしそうな女性たちの日本酒愛。今後も目が離せないですね。

(取材・文 GreenCreate)

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