知れば慌てない 認知症の種類で異なる「食事の困難」料理を小分けに、逆にワンプレートに… 対策いろいろ

日経Gooday

詰め込み食べしてしまうような前頭側頭型認知症の患者の場合は、料理を一皿にまとめるより、小皿に少しずつ分けたほうが少量ずつ食べられるので窒息予防に適している。一方、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の場合は、多くの皿を一度に出すと何が何だか分からなくなる傾向があるので、料理をワンプレート料理や丼物のように一皿にまとめたり、柄の少ない皿にのせるなどして情報量を減らすことで、混乱が減りうまく食べられる可能性が高くなるという。

むせて上手に食べられない脳血管性認知症では動作の障害から複数の皿を適切に扱えず、うまくすくえないこと(お椀をひっくりかえしてしまうなど)もあるので、ワンプレート料理が適しているケースもある。また自助食器(食べる動作に障害のある人のために工夫された食器)を使うことも試してみてほしい。

「多職種経口摂取支援チームマニュアル-経口維持加算に係る要介護高齢者の経口摂取支援に向けて-平成27年度版」より引用

認知症の種類によって異なる食事の問題。それぞれの特徴に合った対応ができるよう工夫してみてはいかがだろうか。

枝広あや子さん
東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と介護予防研究チーム研究員、歯学博士、歯科医師。2003年北海道大学歯学部卒業。東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座、あぜりあ歯科診療所(豊島区口腔保健センター)勤務などを経て2015年より現職。研究テーマは「認知症高齢者の口腔環境および食事支援」。

(ライター 伊藤左知子)

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