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有機ELは液晶と何が違う? TVの進化と未来を探る 「年の差30」最新AV機器探訪

2017/9/29

小原 軟らかくて曲げられるのも有機ELの特徴です。

小沼 そういえば有機ELを使っているスマホのGalaxyは画面が湾曲していますね。

金 韓国の仁川国際空港には、幅8メートル、奥行き13メートルの有機ELサイネージが垂れ幕のように天井からつられています。

湾曲した有機ELディスプレーを140枚組み合わせた仁川空港のサイネージ。有機ELの薄さと軽さ、柔軟性があったからこそ実現できたものだ

小原 これだけ薄くできるのは、有機ELの構造が関係しています。

■液晶に比べて「引き締まった黒」

金 液晶はバックライトをパネルに当てることで、映像が映る仕組みです。一方で、有機ELは後ろにライトがなく、それ自体が光る「素子」を使うことで、映像を映しています。構造がシンプルだから薄くできるのです。

小原 有機ELのもう一つの特徴は、液晶テレビにくらべて引き締まった黒色を表現できることです。2つめの特徴もこの構造が関係しています。

金 並んでいる有機ELと液晶、2種類のテレビに同じ映像を流すので、見比べてみてください。

左が有機EL、右が液晶テレビ。液晶テレビの黒色が白けているのに対し、有機ELはしっかりと黒色が表現できていて、めりはりの効いた映像になっている

小沼 (暗闇に赤い花びらが映っている映像を見ながら)有機ELのほうが暗闇の部分がくっきりしていますね。花の赤い色もすごく鮮やかです。

小原 見比べてみると、液晶は黒の部分が白けて見えるのがわかりますよね。でも有機ELにはそれがない。これが「引き締まった黒を表現できる」ということです。

金 これは液晶と有機ELの構造の違いによるものです。

小原 液晶テレビの場合、どうしてもバックライトの光が漏れてしまうから、黒を表現したい部分でも白っぽくなるんです。

小沼 バックライトがない有機ELは、光漏れもないから、真っ黒な映像が表現できるんですね。そしてバックライトがないから薄くできるわけですか。

液晶と有機ELの比較図。液晶はバックライトが常に光ったままで、液晶分子の向きを変えることで、光の量を調節し、映像を表現する。しかし、液晶分子の隙間から光が漏れてしまうため、黒色を表現しようとしても色が少しぼやけてしまう。一方、有機ELは必要な部分だけが光る「自発光」のため、発光をオフにすることで引き締まった黒色を表現できる

■大型有機ELは高度な技術が必要

小沼 今、国内メーカーではソニー、東芝、パナソニックが有機ELテレビを発売していますが、どのメーカーもLG製のパネルを使っているって本当ですか?

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