NIKKEIプラス1

5位 志摩観光ホテル 380ポイント
JAXA職員が案内人(三重県志摩市)

リアス式海岸が美しい伊勢志摩国立公園内にある。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員が案内人として星空を解説する。観察会は敷地内で開くため高齢者も気軽に参加でき「星を知らなくても日々の疲れを癒やしてくれる」(藤田彩香さん)。サミット会場になった格式や豊富な食材がウリ。熊野古道など周辺観光も。

(1)12万600円(2人分)(2)近鉄賢島駅から無料バスで2分(3)0120・333・001

5位 沖縄エグゼス石垣島 380ポイント
専用スペースで鑑賞(沖縄県石垣市)

沖縄の星空は桁違いの迫力で「澄んだ空気と緯度の関係で星が低く近く見える」(河村さん)。有料ツアー参加者だけが入れる専用スペースを用意し、説明を聞きながら「星空浴」を満喫できる。最小でも58平方メートルという広い客室は全てが海を向き「海外のリゾートホテルのようなぜいたくな雰囲気を味わえる」(景山さん)。

(1)3万2000円(2)新石垣空港からタクシーで約10分(3)0120・78・8002

7位 石苔亭いしだ 330ポイント
高級旅館にゆっくり滞在(長野県阿智村)

星空の美しさで知られる長野県阿智村にあり、「村を一躍有名にした、ゴンドラを使ったナイトツアーに参加できる」(景山さん)。能舞台では琴や和太鼓などが毎晩楽しめる。露天風呂付きの客室やシアタールームなどがあり、「1、2を争う高級旅館との声も」(新居さん)。チェックアウトが正午と遅く、ゆっくり滞在できるのも魅力だ。

(1)3万390円(2)JR飯田駅から無料送迎バスで約30分(3)0265・43・3300

8位 NEMU RESORT 320ポイント
クルージングや月明かりヨガ(三重県志摩市)

英虞(あご)湾を望む森と海に囲まれたリゾート。「夜間の湾内クルージングなど他の宿では見られない星空ツアーが魅力」(武井咲予さん)。屋外でたき火を囲み、コーヒーやマシュマロを味わいながら星空を眺めるサービスも人気だ。月明かりを背に静寂の中で体験するヨガなどのプログラムも充実し「日ごろの疲れが吹き飛びそう」(景山さん)。

(1)2万3100円(2)近鉄賢島駅から無料送迎バスで約20分(3)0599・52・1211


9位 上高地ルミエスタホテル 230ポイント
絶好の撮影ポイント(長野県松本市)

1500メートルを超える標高で、自家用車の乗り入れが規制された区域にある。「漆黒の闇と化した上高地で見る星空はまさに天然のプラネタリウム」(河村さん)。星空撮影会に参加すれば「絶好の撮影ポイントで感動の光を切り取れる」(石川さん)。一部の客室は横幅5メートルを超える窓から星空を楽しめ、ソムリエによるワイン会もある。

(1)3万2550円(2)アルピコ交通バス帝国ホテル前バス停から徒歩10分(3)0263・95・2121

10位 琵琶湖マリオットホテル 220ポイント
湖畔の楽しみ盛りだくさん(滋賀県守山市)

雄大で神秘的な琵琶湖の湖畔に建ち、星空も満喫できる高級ホテル。地元出身の「星のお兄さん」による、笑いを取り入れたプラネタリウムでの星空解説が目玉で「刺激いっぱいの異次元空間が体験できる」(石川さん)。本格的なクロスバイクを使った水辺巡りや琵琶湖でのカヌー体験など「星に興味がない同行者でも十分楽しめる」(藤田さん)。

(1)2万1384円(2)JR湖西線堅田駅から無料送迎バスで約15分(3)077・585・6100


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ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。施設名、所在地。(1)2人で利用時の1人分の宿泊料金例(1泊2食、税込み)(2)アクセス(3)問い合わせ・予約窓口。写真は1位高野敦史、2位山田麻那美、4位阿智昼神観光局、5位(沖縄エグゼス石垣島)星空ツーリズム、9位笹原久則、ほかは各施設提供。

調査の方法 専門家への取材を基に、天体観測ができて居心地がいい宿泊施設37カ所を選出。星空関連サービスの多様性や娯楽性、宿としての上質感、アクセスなどの観点で順位を付けてもらい、集計した。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)。

新居奈津子(トラベルズー・ジャパン編集長)▽石川愛里(一休メディア事業部)▽大下孝枝(いこレポ・いこーよ編集部)▽景山えりか(星の文筆家)▽川口雅也(天文雑誌「星ナビ」編集長)▽河村亮太(日本旅行総研研究員)▽武井咲予(星のソムリエ・星空公団)▽林美由紀(JTB中部本社)▽藤田彩香(ビクセン・宙ガール)▽前田徳彦(星景写真家)

[NIKKEIプラス1 2017年9月9日付]