パクチー風味や固形しょうゆ 時短料理に注目の調味料
そろそろ夏の疲れが出てくる頃です。長い時間キッチンで料理するのは疲れる、食欲があまりない……という方は、こんな調味料を使ってみては?いつもの食材にパパッと使うだけで味が決まり、料理の時短に役立つ上に、新しい食感やスパイスの風味が食欲を刺激してくれますよ。
卵かけご飯にも うまみたっぷりのフリーズドライしょうゆ
キッコーマンの「サクサクしょうゆ」は、フリーズドライにしたしょうゆにガーリックやオニオンなどの風味を加えた新しい調味料。2017年2月の発売から2カ月で年間販売目標の約半分を売り上げる人気商品となっています。
同社プロダクト・マネジャー室の小原洋介さんによると「液体のしょうゆは、ご飯やサラダにかけてしまうと、下のほうまで沈んでしまいますよね。固形にすれば、しょうゆの使い方がもっと幅広くなるのではないかと考えて、フリーズドライ技術に着目しました」。フリーズドライのしょうゆにフライドガーリックやオニオン、ゴマをブレンドし、独特のサクサクした食感とコク、香ばしさを実現したのだそうです。
卵かけご飯など、ご飯ものに使うのはもちろん、キュウリやモヤシなどの野菜とあえたり、蒸し鶏や冷しゃぶなどのタレとして使ったり、カツオの刺し身とあえてユッケ風丼にしたりと、アレンジは多彩。手早く味が決まるので、料理の手間が減らせます。フレーク状なので食材となじみやすく、サクサクした食感も楽しい。
同社ホームページでは、さまざまなメニューへのアレンジ例を公開中です。「トーストにサクサクしょうゆをのせ、蜂蜜をかけて食べるのが簡単でおすすめ」と小原さん。意外な組み合わせを試してみるのも楽しいですね。
ついに登場!パパッと簡単にパクチー味&トムヤム風味
アジア料理のブームが続く中、いつもの料理にかけるだけで手軽にアジア料理の風味をプラスできるソースが登場しました。キユーピーの「アジアンテーブル かけるパクチー」と「アジアンテーブル かんきつハーブ コブミカンの葉&レモングラス」です。
「アジアンテーブル かけるパクチー」は、国産パクチーにナンプラーのうまみ、コク、塩味を加えたパクチーのソースです。生のパクチーをそのままソースにしたような豊かな香りが特徴です。同社マーケティング本部の俣野百合代さんによると「『こんなソースが欲しかった』『生のパクチーは使いきれないこともあるので、常備するのにピッタリ』といった声をいただいています」とのこと。
一方の「アジアンテーブル かんきつハーブ コブミカンの葉&レモングラス」は、トムヤム風味をプラスできるソースです。辛味はないのでさまざまな料理に使うことができ、本格的なハーブの香りは、アジア料理好きの人も満足できるおいしさです。「常備野菜とエビをコンソメで煮込んで野菜スープを作り、そこに『かんきつハーブ コブミカンの葉&レモングラス』をひとさじ加えれば、アジアン風スープに早変わりします(冒頭の写真)。爽やかな風味が暑さの残る時期にピッタリですよ」と俣野さん。
「かけるパクチー」は通販サイト「LOHACO」の他、関東や中部、近畿で販売されていましたが、好評のため8月中旬から全国の量販店でも順次販売されているとのことです。「かんきつハーブ」は現在「LOHACO」で購入できるので、気になる方はぜひチェックを。
ガーリックのコクと酸味がクセになる「シラチャーソース」
エスビー食品からは「菜館Asia シラチャーソース」が登場しています。タイでシーフード料理に使われているシラチャーソースは、レッドピーマンとガーリックのうまみ、唐辛子の辛みに酸味がバランスよくプラスされています。米国でもホットドッグやフライドポテトに添えられるなど近年大流行し、日本でも流通するようになりました。
「外食でのエスニック料理人気や空前のパクチー人気もあり、当社もエスニック食材に注目しておりました。中でもシラチャーソースは米国では多くのスーパーマーケットに並ぶ定番商品となっており、当社だからこそできる日本人の嗜好に合わせた味作りや、日本の食卓・食材に合った使い方、メニューの提案ができると考えました」(同社商品企画ユニットの森川陽介さん)
シラチャーソースは日本ではまだまだ新顔の調味料ですが、バーベキューやサンドイッチの味付けに、パスタやピザ、スープ、いためものの隠し味に、と実にマルチな使い方ができるのが魅力です。同社シラチャーソースのブランドサイトでは「ツナとトマトのエスニックそうめん」など日本の食材を使ったレシピも紹介されています。
料理の手間を省きながら、いつもとちょっと違う味を楽しめる新しい調味料。アレンジを楽しみながら、残暑を乗り切りましょう。
※特記がない限り、価格は税抜きです。
(取材・文 GreenCreate)
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