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靴も眼鏡も国内回帰 機能・品質高め、価値を訴求 よくわかる 国産ファッション(5)

2017/10/18

中国の人件費高騰で、アサヒシューズは全量を国内生産に戻す計画だ(福岡県久留米市の工場)

大手靴メーカーが国産回帰する背景には「脱・中国」の思惑もある。

人件費の安さから中国生産を増やしたが、経済成長に伴って「この10年間で中国の人件費は約7倍に膨れ上がった」(大手靴メーカー幹部)。

このため各社はベトナムやカンボジア、バングラデシュなどに生産国を分散。価格競争の一方で、高品質の日本製シューズも作り、コスト一辺倒からの脱却を図る。

■新素材や先端技術を取り入れた商品への関心高まる

小売りでも国産をキーワードにする企業は多い。かばん小売り最大手のサックスバーホールディングスは、日本製の商品をそろえた店舗の出店を加速している。12年の初出店から売り上げは好調に推移し、現在13店まで増えた。価格帯は5000~2万円で、20~30代の若者に人気という。

少子化などが響き、国内のファッション市場は大きな成長が期待しにくい。それでも消費者の嗜好は多様化し、新素材や先端技術を取り入れた商品への関心は高まっている。海外産とは違う「メード・イン・ジャパン」をどう打ち出していくかが国産ファッション復活のカギを握る。

=この項おわり

[日経産業新聞 2017年5月10日付を再構成]

第4回「業界活性化へ『国産認証』 課題は知名度」もあわせてお読みください。

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