よくわかる

業界活性化へ「国産認証」 課題は知名度 よくわかる 国産ファッション(4)

2017/10/11

高島屋日本橋店の特設売り場では、Jクオリティーを前面に出してアピールする(4月26日、都内)

 人々が袖を通す服のほとんどが輸入品という現状に、百貨店や大手アパレルも手をこまぬいているわけではない(第1回「衣料品の国産率わずか3% 工程分散、産地の疲弊進む」参照)。業界団体の日本ファッション産業協議会は2015年から、国内アパレル・繊維産業の活性化のために「Jクオリティー」という認証制度を始めた。消費者に国産をアピールするだけでなく、国内の製造業を守る狙いがある。

 4月26日に高島屋日本橋店(東京・中央)1階でが始まったクールビズの特設イベント。目玉は「ハイブリッドシルク混ジャケット」。通気性が良く、1着290グラムと軽い。シルク50%、ポリエステル50%の生地だが、特殊加工を施すことで自宅で洗えるようにした。

 高島屋が企画したこのジャケット。京都市で染色した絹糸を群馬県桐生市で織り上げ、山形県で消臭加工し、秋田県で縫製した。昨年企画した美濃和紙のジャケットと同様、Jクオリティーの認証を取得した商品だ。

■素材から染色、縫製まで国内

 Jクオリティーは素材、染色、縫製の3工程を国内で手掛ける商品を対象に認定する制度だ。業界活性化のために、日本ファッション産業協議会が15年2月に始めた。衣料品のほか靴下や寝具など、4月末時点で787社、約1250点が認定されている。16年10月に初めて開かれたJクオリティーアワードでは、三陽商会の「100年コート」がグランプリを受賞している。

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