よくわかる

下請け脱却へ工場直販 ファクトリーブランドに活路 よくわかる 国産ファッション(3)

2017/10/4

クスカのネクタイは、木製の機織り機で生地を織る(京都府与謝野町)

 縫製工場や織物工場が自ら衣料品ブランドを立ち上げる「ファクトリーブランド」が増えている。アパレルが立ち上げたブランドの生産を請け負うだけでは、工場の取り分は小さい。国産衣料品の販売不振が続くなか、自ら消費者を開拓し生き残りを図る。ネット通販の普及も追い風に、高い技術力と品質の良さが消費者に浸透してきた。

 第2回「世界めざし生産改革 ベンチャー企業がIT活用」、第4回「業界活性化へ「国産認証」 課題は知名度」もあわせてお読みください。

 日本のファクトリーブランドの先駆けの1つとされるのが、紡績・ニットメーカーの佐藤繊維(山形県寒河江市)が2001年に立ち上げた「M.&KYOKO」だ。米国の展示会に出展したところ日本のバイヤーから引き合いがあった。テレビ通販の「ショップチャンネル」で品質や開発のストーリーについて説明したところ、販売量が急増したという。

■ネットビジネスが工場と消費者を直結

 創業1936年の絹織物の老舗、クスカ(京都府与謝野町)。着物の販売不振を受け、2010年に絹の素材を生かしたネクタイづくりにかじを切った。価格は1本1万5000円前後。木製の機織りで織る生地の風合いが特徴だ。東京のセレクトショップ、百貨店、航空機の機内販売などで扱われて知名度が上がっている。

 インターネットビジネスの発達で地方の工場と消費者が直結したことも、ファクトリーブランドを後押ししている。

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