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安全運転なら2割安 データ診断、自動車保険料が変動

日経ビッグデータ

2017/8/23

あいおいニッセイ同和損害保険は、スマートフォンを使った契約者向けの安全運転支援サービスも2017年1月からモニター向けに提供。運転挙動データを収集している
日経ビッグデータ

速度を出し過ぎていないか。急ブレーキの頻度はどうか――。クルマから通信機器を使って集めた走行データを分析し、安全運転だと判断されたら安くなる「テレマティクス保険」が複数登場する。安全運転に自信がある人、安全運転を心がけたい人に朗報だ。あいおいニッセイ同和損害保険が2017年10月以降に発売する予定。また損害保険ジャパン日本興亜が、安全運転度合いに応じて2018年1月以降の保険料を割り引くサービスを提供する。あいおいニッセイ同和損保は約2年前から、価格競争力と収益面で適切な保険料を設定すべく、準備を進めてきた。同社は自動運転が普及した将来にテレマティクス保険の重要度が増すとみる。

■年2万kmで、保険料に最大20%の差

あいおいニッセイ同和損保が発売する運転挙動反映型のテレマティクス自動車保険は、スピード、ブレーキ、アクセル操作といったクルマのデータを分析し、運転挙動に応じて保険料が毎月変動する。年間2万km走ると最大で約20%の差が付く予定だ。現行の自動車保険における等級制度と組み合わせて保険料を設定する。

損害保険ジャパン日本興亜は、運転診断結果に応じて保険料が最大20%安くなる割引サービスを提供する。契約期間の初日が2018年1月1日以降となる一部の自動車保険が対象だ。スマートフォン(スマホ)用カーナビアプリ「ポータブルスマイリングロード」で収集した走行データから、安全運転度合いを分析する。「メインターゲットである、初めて車をもつ若年層(20代前半)の6S等級における平均年間保険料は、15万~25万円程度。最大20%割引の場合は、3万~5万円の割引になる」(同社)という。

このほかソニー損害保険が、「ドライブカウンタ」と呼ぶ機器を一定期間以上設置して、スムーズな運転をした人には保険料をキャッシュバックするテレマティクス自動車保険を2015年から販売している。

■クルマからデータを取得し、毎月診断

そうしたサービスとの違いについて、あいおいニッセイ同和損保商品企画部企画グループの梅田傑担当次長は、「毎月の運転挙動を見て保険料を決めることで、継続的に安全運転を支援できるのが当社の特長」と話す。そしてアプリではなくクルマから直接データを取ろうとしていることも他社とは異なる。

テレマティクス自動車保険を巡る取り組みとデータ収集の状況

あいおいニッセイ同和損保は2015年ごろから、運転挙動反映型テレマティクス保険の提供に向け、着々と準備を進めてきた。

2015年3月にはテレマティクス保険大手である英ボックス・イノベーション・グループ(BIG)を買収した。

BIG傘下で保険事業を展開する英インシュア・ザ・ボックス(ITB)は、保険料が高くなる若年層に向けて、一定距離分の保険料を先払いするプリペイド型の自動車保険を販売する。スピード違反や急ブレーキが少なく安全な運転をすると「ボーナスマイル」が付与されて、前払い金額内で走れる距離が長くなる。

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