女性は甘えず、欲を持て 日本で働く女性外国人トップ

2017/7/25

日本の女性活躍を進めるにはどんな点を改善すべきか。外国人で国内企業トップを務める2人に尋ねると、女性自身にもっと積極性や力強さを求める辛口のアドバイスが返ってきた。

◇   ◇   ◇

「働く環境」自ら整えよ 東京エレベーター社長の馬英華さん

中国・大連市出身。大学4年時に来日、早稲田大法学部から博士課程まで修了。1997年に東京エレベーター設立、2004年社長。中国弁護士資格を持つ。

「もう女性を雇うのはやめたい」。最近、中小企業経営者の男性から相談を受けた。女性数人を採用したが、すぐに妊娠して産休・育休を取得。復帰後の働きぶりをみても限定的なのだという。中小企業にとってそうした人を雇うのが苦しいのは確かだ。

男性には「仕事ができる素晴らしい女性は必ずいる。諦めずにいい人を探して」と答えたが、私自身も一時期、女性を雇うのをやめたことがある。噂話に興じたり派閥をつくったり。繁忙期でも「夫が残業は駄目だと言うから」と帰宅。退職もあっさり。女性はもうたくさんと思った。

今は優秀な女性社員らに支えてもらっているが、一般に男性よりも仕事に対して甘い考えを持つ女性が多いのは事実と感じる。「いざとなったら辞めてもいい」「補助的な収入で十分」という意識がある女性は、少なくないのではないか。

家事や育児の負担が女性に偏っており、大変なのはよく分かる。私も夫が外国に滞在する中、長男を育てるのには苦労した。特に中小企業では最初から十分な支援体制が整っているとは限らない。

だが最初から会社に完璧を求めても無理がある。困ったときはコミュニケーションを取り、どんな支援が必要か、自分が会社に貢献できることは何かを伝え、働きやすい環境をつくる努力をすべきだ。

男性の協力も欠かせない。中国には伝統的な男尊女卑の考え方があるが、実は夫が自分の数倍稼ぐ妻を支えるパターンが多くみられる。仕事のできる人がどんどん昇進する徹底した能力主義のため、こういうことが起きる。一方、日本は横並びで、男女の役割が固定化しやすい面がある。

今年、「新生アジア」という社団法人をつくった。活動の3本柱の一つに掲げるのが女性の力を生かすこと。人材のマッチングや女性のための啓発セミナーなどを行っている。女性は自信を持てないでいることが多い。そんな人に自身の目的意識や適性などをよく考えてもらいたい。