日経エンタテインメント!

まさに舞台に魅せられてしまったように、黒く大きな目を輝かせる。現在はとりわけ声楽に力を入れてレッスンに励んでいるとか。若くしてストイックに芸を磨く姿には頭が下がるばかり。

「舞台出演が続いて歌を真剣にやっていきたいなという思いが膨らんできました。これといった特別な訓練はしてませんが、毎日必ず歌うようにはしてます。前まではただ単純に声が口から出ればそれが歌だと思ってたけど、今は歌い方によって(声を)当てる場所が違ったりとか、この音色を出すためにはココを意識するとか、奥深さを知るにつれて、筋トレみたいな感覚(笑)。カラオケの使い方も変わったんですよ。いきなり歌うんじゃなくまずは発声をしてから、エコーは全部ゼロにして、みたいな。友達と行く時でも、家でちょっと慣らしてから行きます(笑)。

歌稽古は全員でやってるので、違う役……エポニーヌやファンティーヌ(※『レミゼ』の登場人物)の歌も歌ったりとかして。完全に趣味の範疇なんですけど。その方たちのレッスンを見てる時間、自分の役じゃないけどダメ出しとかも楽譜に書き込んだりしてます(笑)。

今の自分の声は高めですけど、どうやったら違う音色を出せるかなって、考えるのが楽しい。ちゃんと勉強していったら、歌い方の幅も増えていくのかなぁって。できるかどうかは別として、そんな風に思ってます」

エリートと呼ばれて

生田は制作発表会見で独唱曲『プリュメ街』のほか、内藤大希(マリウス役)、唯月ふうか(エポニーヌ役)と共に『心は愛にあふれて』を歌唱

物心ついた時には歌が大好きで舞台女優の道を決意し、子役の年齢から舞台に出演。さらに乃木坂46でデビューしてからも安定した人気を獲得、時にはセンターポジションも務める。上品さや聡明さ、夢へ向かう真っ直ぐな熱意や言動も併せて、その存在は文句なしに「エリート」と称されるが……。

「いえいえ!プロフィールには書いてないところで、いろいろオーディション落ちまくってますから。小学生の頃から結構オーディションを受けてたんですけど、あんまり前に出られる性格ではなかったので、緊張に負けたり、周りの子を見て『ああ自分なんて……』となっちゃったり。全然ダメダメでした。

乃木坂46に入ったのはアイドルになりたかったからというより、ステージに立つという点で舞台女優と共通点があるかな?というのが大きかったのですが、想像していたものと違うことも多くて、悩んだ時期もありました。でも、いろいろな経験を通して、表現すること自体が好きになったり、自分を出せるようになったりと、だんだん変えてもらって。もし乃木坂46に入ってなかったら『ロミジュリ』も『レミゼ』も、昔みたいに落ちてたかもしれません」