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乃木坂46 デビュー5年で迎える「初の試練」とは?

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NIKKEI STYLE

乃木坂46の人気上昇は続き、昨年11月リリースのシングル『サヨナラの意味』は出荷枚数が初の100万枚超え。グループ結成5年5カ月でのミリオン達成となった。AKB48は、結成4年10カ月の10年10月に『Beginner』で初のミリオンを記録している。現在の乃木坂46は、AKB48が国民的アイドルと呼ばれるようになった当時と同様のポジションに立ったといえるだろう。

昨年8月に結成5周年を迎え、今年2月にデビュー5周年となる乃木坂46が到達した地点は、他のグループの5年目と比較してどんな位置になるのだろうか。AKB48と各姉妹グループ、同じ坂道シリーズの欅坂46、女子アイドルグループシーンの基礎を築いたモーニング娘。'17と、『NHK紅白歌合戦』初出場やシングルが週間チャート1位になるまでに要した期間など、様々な項目を比較したのが以下の表だ。順調に人気を高めてきたように見える乃木坂46にも、強さと弱さがあることが分かる。

乃木坂46は、結成から6カ月でメジャーデビュー。比較した7グループのなかで2番目に早い。さらに、デビュー前には地上波で冠番組が既に始まり、グループの存在を早くから世に知らしめた。

一方でSKE48、HKT48はメジャーデビューまで1年以上を要した。まずは専用劇場での公演の活況と、拠点とする地元での知名度向上に注力する仕組みだからだ。それに対して、劇場を持たない乃木坂46は早い時期に冠番組やCDデビューを通じてグループの知名度を上げる必要があった。

表注:※1=公式サイトなどでの記載に基づく ※2=発売後の活動辞退者を含む(乃木坂46は2人、欅坂46は1人)。欅坂46のメンバー数にはアンダーグループ「けやき坂46」を含む。※3=出荷枚数ベース。日本レコード協会認定月 ※4=乃木坂46における2016年12月(HKT48と欅坂46は結成5年4カ月未満なので16年12月20現在) ※5=他グループからの兼任メンバーを含まない ※6=配信のみ作品を除く ※7=ベストアルバムを含まない ※8=姉妹グループへの移籍を含まない。辞退した候補生を含む。グループ名は現在のもの

平日のライブも満員に

乃木坂46の強みは、大会場でのコンサートだ。AKB48グループは劇場公演が活動の中心。一方、握手会を除くとコンサートがファンがメンバーに会える唯一の場となっている乃木坂46は、例年「BIRTHDAY LIVE」や「真夏の全国ツアー」など大規模会場でのコンサートを開催し、観客動員を伸ばしてきた。16年の「真夏の全国ツアー2016」は平日の地方都市でも全公演がソールドアウトとなり、6都市で合わせて約18万人を動員している(15年は約15万人)。

次に、CDセールスを見てみよう。乃木坂46は結成9カ月で、初のシングル週間1位を『おいでシャンプー』で記録した。これは欅坂46の8カ月に次ぐ短期間だ。そして、結成2年でシングル『ガールズルール』の売り上げが50万枚を突破。AKB48の4年6カ月よりも、2年以上早い達成となった。

だが、そこからミリオンまでは、AKB48が4カ月という短期間だったのに対して、乃木坂46は3年を要した。この伸び悩みの理由は、メンバー個々の知名度がなかなか高まらなかったことにある。

アーキテクトが実施するタレントパワーランキングの最新調査結果(16年8月度)によると、10~60代男女における認知度が最も高いのは生駒里奈で44.8パーセント。白石麻衣が28.2パーセントと続く。世の中の半数以上の人は、初期からバラエティ番組に出演する機会が多かった生駒里奈しか個人の顔と名前が一致しないという状況が続いている。

その理由としては、多くの人々の目に触れるCM出演などでのメンバーのソロ活動が少ないことが考えられる。AKB48は10年に『ポニーテールとシュシュ』や『ヘビーローテーション』のヒットでグループが広く知られるようになった後に、当時の中心メンバーだった前田敦子や大島優子らがドラマやCMなどでソロ活動を積極的に展開。10年のタレントCM起用社数ランキングでは、グループでの出演も含めて小嶋陽菜が女性5位(9社)、大島と前田が8社で6位だった(ニホンモニター調べ)。乃木坂46がよりステップアップしていくためには、メンバーソロでのCMやドラマ出演が必要だろう。

乃木坂46の大きな特徴で、今後弱点につながる可能性があるのはメンバー数の少なさだ。昨年9月に3期生12人が加入し、47人体制となったが、それまではわずか35人でここまで人気を高めた。

AKB48は、劇場公演を複数のチームで行うために多くのメンバーが必要となり、結成約1年後には早くも3期生オーディションを開催。現在の乃木坂46と同じ、結成5年4カ月の時点では12期生まで加入していた。

また、乃木坂46は卒業メンバーが少ない。約5年で研究生を含めてAKB48は75人、SKE48・NMB48はそれぞれ約40人が卒業、その穴を埋めるためメンバーの追加を行ってきた。乃木坂46は、AKB48の選抜総選挙のような過酷な競争が少なく、13年からは選抜以外のメンバーによるアンダーライブを実施するなど華やかな場に立つチャンスが比較的均等に与えられてきたことが、15人という卒業の少なさにつながっているのだろう。

初の試練は卒業ラッシュか

他のアイドルグループに比べるとこの5年間、乃木坂46はメンバーの新陳代謝があまり行われてこなかった。しかし、近年状況が変化している。乃木坂46の主力となっている1期生が、女性アイドルのターニングポイントとなる24~25歳(AKB48では大島優子、高橋みなみ、ハロー!プロジェクトでは道重さゆみ、嗣永桃子がこの年齢で卒業)に一斉に差しかかり、16年は深川麻衣が卒業。橋本奈々未も24歳になる今年2月の卒業を発表。さらに卒業が続くようであれば、メンバーの少ない乃木坂46にとって経験したことのない大きな試練になるだろう。

そうした試練に備えて、乃木坂46は若手を前面に押し出す機会が増えている。これまで1期生の影に隠れがちだった2期生は「さゆりんご軍団」「真夏さんリスペクト軍団」という2つのユニットで、1期生の人気メンバーと絡み個性をアピール。加入したばかりの3期生が初めてファンの前に立つ「お見立て会」は昨年12月に日本武道館で1万2000人を集め開催された。

ハイペースで追い上げてきている欅坂46の存在も、脅威となりそうだ。メジャーデビュー、初冠番組、初コンサートは乃木坂46とほぼ同じ期間の達成だが、結成1年3カ月の昨月11月にリリースしたシングル『二人セゾン』が売り上げ50万枚を突破し、1年4カ月での初『NHK紅白歌合戦』出演を実現した。乃木坂46は初出場まで4年以上かかっただけに、欅坂46の成長へのスピード感は群を抜く。

乃木坂46は、今年2月のメジャーデビュー5周年にさいたまスーパーアリーナで「BIRTHDAY LIVE」を3日間開催する。区切りとなるこの大舞台で、どのような新しい乃木坂46を見せるのかが注目される。

(日経エンタテインメント! 伊藤哲郎、ライター 高倉文紀)

[日経エンタテインメント! 2017年2月号の記事を再構成]

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