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博多大吉 「空気を読む」に特化、タレントパワー躍進 タレントパワーランキング2017

日経エンタテインメント!

2017/6/6

2017年の「タレントパワーランキング」で最も異彩を放ったのが博多大吉だ。総合で9位、芸人部門ではタモリに次いで2位。これまでの調査では、芸人で総合トップ10に入るのは、明石家さんまのような誰もが認める大物がほとんど。近年では15年に有吉弘行が10位に入ったが、番組の顔としてMCをいくつもこなしているという意味で想定内だった。大吉のようにメインではなく、アシストで番組を支えるタイプが上位に入るのは、異例のこととなる。

1971年3月10日生まれ、福岡県出身。博多華丸と90年にコンビ結成。14年に『THE MANZAI』で優勝。レギュラーは『有吉反省会』(日テレ系)、『ライオンのグータッチ』(フジ系)、コンビでは『ヒルナンデス!』(日テレ系)など。(写真:中村嘉昭)

日経エンタテインメント!が年1回発表している「タレントパワーランキング」は、アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。(調査の詳細は総合編の「タレントパワー、マツコが連覇 新垣、星野が急浮上」をご覧ください)

博多大吉に調査結果を伝えると、少し動揺した様子で困った表情を見せた。

「えっ、僕がこんなに上なんですか? コンビでも芸人で3位?(少しの間絶句。沈黙の後)…いやいや、おかしいですよ。僕らが2位と3位なんて。この調査って、福岡で聞いてます?

実感なんてないです。もう全然、分からないですね、はい。こんなに何もないことは珍しいぐらい『無』です。さんまさんやダウンタウンさん、くりぃむしちゅーさんとかは今さらベタだから、変わったつまみみたいに、博多華丸・大吉推しにしておけば通っぽいとか、多分そんな感じじゃないですか。僕らよりすごい人はいくらでもいますし、恐れ多いです」

16年末の『M‐1グランプリ』での審査員が大きかったのではと聞いてみても、「いえいえ」と恐縮するばかり。そんなところが好感度につながっていそうだが、今のバラエティー界での自身の立ち位置についてはどう感じているか。

最も高い支持は30代女性。女性支持が上回ってはいるが、男性支持も得ている。60代の年配層含め、満遍なく好かれているのが特徴。相方の博多華丸の結果も同じ傾向だった

「台本を読めばどういう番組を作りたいのか、カンペを見ればどんな役割が求められているのかは大体分かるので、それは一生懸命やります。空気を読む、顔色をうかがうことに特化しているので。

今のバラエティーって、ロケでもスタジオでも、とにかく全部撮って編集するスタイルが主流なんです。1時間番組を2~3時間かけて収録するのが当たり前で、あらゆるパターンを撮るんですね。ある番組では、ご当地の料理を食べて感想を全員が言うんです。最後のほうになると、もう言うことがないんですよ(笑)。それでも絞り出さないといけない。内心、『何でこんなに全部やるんだろう』と思うこともありますが、幸い、顔に出てないのかしら(笑)。

結局、『ENGEIグランドスラム』(フジ系)のようなネタ番組もあるし、トーク番組もあって、素を見せなきゃいけないときもあれば、ひな壇にぽこっと入って機を見て何かするとか、もう『全部出せ』なんですよね。エピソードトークだって必須条件で、これができないと今のバラエティーでは厳しいんじゃないですか」

■ジャニーズとの共演で衝撃

「なかでも、『裏回し』なんて言葉もありますが、ゲストから話を引き出して、その人にスポットが当たるようにする役回りは多いなと感じます。以前は、自分のことだけやっていればよかったんですが、そういうことを任される立場になったんだなと。昔はそれをMCの方が全部やっていたんでしょうけど、今は分業制になっているのかもしれないですね。そのなかで自分の仕事が評価されているとすれば、とてもうれしいですけどね」

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