ヘッドハンターが欲しがる人材 年収2000万円の条件縄文アソシエイツの古田英明代表取締役に聞く

縄文アソシエイツの古田英明代表取締役

「長年の経験とカンですね。だけどいくつかのポイントはあります。仕事の本質を素人にもわかりやすく話せる人は、転職先でも部下をうまく使いこなせます。その会社独自の難しい言葉や用語で話す人は、ほかの会社では使えないでしょ。簡単にわかりやすく話せる人は1ランク上です。候補者の本性を見抜くため、私は相手と話すときにあえて怒らせたりすることもあります。あと、その人の子供時代の話も大事ですね。どういう環境で育ったのか。どんなキャリアを歩んだのかつぶさに調べます」という。

縄文アソシエイツが手掛けるヘッドハンティングの件数は年間100~150件。転職先での平均の年収ベースだと、2000万円前後になるという。「年収が決まるのは最後の最後ですね。例えば、顧客企業側から年収2000万円ぐらいで探してほしいと言われて、相手側の人材がそちらのポストでこんな新規事業を立ち上げ、これほどの実績を上げられると、コミットメントします、という場合は、顧客企業は年収をもっと増やすとか、最初の1年は2000万円だけど、成果を出せば役職を引き上げて3000万円にするから来てほしいとか、そんな交渉の後で年収が決まりますね」(古田氏)という。

2代連続 リクシル社長をスカウト

ヘッドハンターは黒子的な存在。実例を話すのはタブーだが、リクシルグループ社長だった藤森義明氏、現在社長の瀬戸欣哉氏と2代続けてのヘッドハンティングを手掛けたのは古田氏だ、というのは業界では有名な話だ。取締役会議長の潮田洋一郎氏の要請だった。同氏はリクシルの前身の一つであるトステム創業家出身で、グループのオーナー的な存在だ。

「特別に許可をいただいて、この件については答えるようにしています。M&A(合併・買収)を通じて巨大な企業グループを形成しようと考えていたので、当時、米ゼネラル・エレクトリック(GE)で活躍していた藤森さんに白羽の矢を立てた」という。東大アメリカンフットボール部出身、日商岩井(現双日)に入社後、GEなどを経て頭角を現していた。

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