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ローソン会長の玉塚元一氏(3月21日のインタビューで)

ローソン会長の玉塚元一氏(3月21日のインタビューで)

5月末でローソンの会長職を退任する玉塚元一氏。「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングやローソンのトップになり、何度も壁にぶつかりながら、「プロの経営者」としてのキャリアを積み上げてきた。一方で不完全燃焼な面もあった。3月下旬の日本経済新聞の単独インタビューでは、自らの経営哲学など独自のリーダー論や、転職に対する考え方などについて語っていた。「まだまだ現場でがんばる」という玉塚氏。今後のキャリアとは――。

「手伝ってくれよ」と転職

「自分から転職活動をしたり、キャリアを考えたりとかというのは一度もない。一生懸命やっていると、いい出会いがあり、手伝ってくれよと」。実は退任が発表される20日ほど前、玉塚氏はインタビューで自身のキャリア人生についてこう語った。

4月12日に記者会見した玉塚氏は「(ローソンが)三菱商事の子会社になったので、バトンタッチする」と説明した。玉塚氏は今後の去就について、「いろいろな(転職先の)話を頂いているが、これから決めたい」と話した。その上で「あまり間を空けず、次に突入する」と強調、玉塚氏のキャリアはまだ止まりそうもない。

玉塚氏は、1985年に慶応義塾大学を卒業後、旭硝子に入社。「とにかく早く海外で活躍するビジネスパーソンになりたかった」と、志願して27歳でシンガポール支社に赴任した。その後、米国留学を経て、日本IBM、そして柳井正会長兼社長に請われファーストリテイリングへ転身した。

盟友の沢田氏とライバルに

この際、仲介役となったのが伊藤忠商事出身で、現在ファミリーマート社長の沢田貴司氏だ。玉塚氏が旭硝子時代に両者は知り合い、意気投合した。2人は柳井会長のもと、90年代後半、躍進した「ユニクロブランド」を支え、2002年に玉塚氏は社長に就任した。その後、玉塚氏は同社を退任、沢田氏と企業の経営支援を手掛けるリヴァンプ(東京・港)を起業し、盟友関係となる。しかし、玉塚氏はローソンに引き抜かれ、沢田氏は昨年9月にファミリーマート社長に。くしくも盟友はライバルに転じた。

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