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欅坂46、超速で駆け抜けた1年 「存在自体がロック」

日経エンタテインメント!

2017/5/22

初のワンマンライブと紅白出場という昨年末の大きな山場を超えた17年、欅坂46にとって最初の大きな変化は、キャプテンと副キャプテンの任命だ。2017年1月21日の「『二人セゾン』発売記念全国握手会」でキャプテンに菅井友香、副キャプテンに守屋茜を指名。就任式はSHOWROOMで生配信された。

「早い時点でキャプテンを決めてしまうと、他のメンバーは従うだけで自分の意見を持たなくなってしまう。あえてしばらくキャプテン不在とした結果、いろいろな場面でメンバー全員が参加意識を持つようになった」

しかし、人気グループとなり、会見などメディアの前でメンバーがコメントを発する機会が増えた。このため、グループを代表して話をすることが多く、ムードメーカーとしての役割も果たしてきた菅井友香をキャプテンに任命。

同時に、乃木坂46では設けられていないポジションである副キャプテンには、バラエティー番組で負けん気の強さを発揮している守屋茜が就任した。「お嬢様育ちでおっとりしている菅井をサポートして、グループを鼓舞する役割を期待している」。

そして、4月5日には17年最初のシングルとなる『不協和音』がリリースされた。センターを務める平手友梨奈の「僕は嫌だ」というセリフが印象的な、10代が抱く不満を訴える歌詞だ。ミュージックビデオでは、これまでの彼女たちのシングル曲のなかで最も激しいダンスに乗せて歌い、『サイレントマジョリティー』と同様に笑顔を封印している。

『不協和音』について今野氏は、「『サイレントマジョリティー』の歌詞やメロディーに共感してくれた方たちに向けた曲。10代の中高生のメンバーが中心となっている、現在の欅坂46だからこその楽曲を、この1年間で培ったパフォーマンス力で表現した自信作」と胸を張る。

■ロック界からのオファー相次ぐ

この新曲を引っさげて、17年はライブ活動にも力を入れていく。実は欅坂46へは、ロック界からのオファーも相次いでいるという。16年末は「COUNTDOWN JAPAN 16/17」へ出演し、8月には「ROCK IN JAPAN FES.2017」への出演を予定する。最近ではグループのセンターを担う平手友梨奈がソロで、ロック専門誌『ROCKIN’ON JAPAN』4月号の1万字インタビューに登場して話題を集めた。

「COUNTDOWN JAPANでは、アイドルに関心がないだろうロックファンの方たちが、欅坂46のパフォーマンスで盛り上がった。乃木坂46はフランスの女生徒“リセエンヌ”のイメージからスタートしたが、国で言えば欅坂46にはロックやパンクカルチャーを持つ英国の雰囲気を感じている。激しく踊っているときに、髪の毛が乱れて目にかかっても直そうとしない平手友梨奈をはじめとして、存在がロックなのだと思う。今までのアイドルとは違うスタイルを追求するということに、これからもこだわっていきたい」

一方、欅坂46の課題は、歌番組でセンターとして歌い、グループのアイコンとなっている平手友梨奈だけでなく、その他の個々のメンバーの顔と名前を広めることだ。渡邉理佐が女性ファッション誌「non-no」(集英社)の専属モデルを務めるなどソロ活動は増している。しかし、今野氏は「今はまだ個々のアピールに走りすぎずに、グループとしての結束の強さを高めることが優先課題」と言う。

(日経エンタテインメント! 伊藤哲郎、ライター 高倉文紀)

[日経エンタテインメント! 2017年5月号の記事を再構成]

欅坂46の人気の秘密を3回に分けて解説します
5月22日(月) 超速で駆け抜けた1年
5月23日(火) 冠バラエティー番組
5月24日(水) けやき坂46、本格始動

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