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飲酒量を減らすには 「レコーディング」で成功率UP

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2017/5/6

目標を設定し、クリアできたら手帳に○をつける。それだけでOK(c)michael spring -123rf
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 前回記事「『酒は百薬の長』は本当? 実は条件付きだった」の説明で、飲酒によるリスクが病気により異なることはよく分かった。では、アルコールに対する耐性が弱い人、つまりお酒を飲んですぐ顔が赤くなる人の飲酒リスクはどうなのだろうか。酒ジャーナリストの葉石かおりがお届けする。

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■お酒を飲んで顔が赤くなる人や高齢者は注意

 「アルコールを飲んで顔が赤くなる人、つまり生まれつきアルコールの分解能力が低い人は注意が必要です。こうした体質の人は飲酒によって食道がんなどのリスクが高まることが分かっています。飲酒量は、飲める人に比べて抑えた方がいいでしょう」(樋口さん)

久里浜医療センター院長の樋口進さんは、「高血圧や脂質異常症などの疾患がある方はもちろん、アルコールが弱い方や高齢者も飲酒量を抑えた方がいいでしょう」と話す

 さらに、樋口さんによると、リスクがより高いのは高齢者なのだという。「高齢者はアルコールを分解するスピードが遅く、体内の水分量も少ないため、血中アルコール濃度が高くなりやすいからです。持病を抱えている人が多いですしね。また、飲酒時の転倒リスクも高まります。これが原因で骨折して、寝たきり生活になってしまうケースも少なくありません」(樋口さん)

 高齢者の飲酒は、さまざまなリスクとの背中合わせということか……。筆者はまだ高齢者に分類されるに至ってないが、確かに年齢を重ねるごとに、酒が抜けにくくなっているのは事実。樋口さんの言葉がザクザクと突き刺さる。

 「結局、飲まないに越したことはないの?」と悲観的になってしまいそうだが、樋口さんは「無理に断酒することはない」と話す。飲み過ぎの人は飲む量を減らすことから始めてほしいと話す。

 「アルコール健康障害で病院を訪れる患者さんにも同じことがいえるのですが、習慣化している飲酒をいきなり断つことはストレス以外の何ものでもありません。『飲酒をやめなさい』という上から目線の指導は逆効果です。ではどうしたらいいか? それは“無理のない範囲”で量を減らすこと。その量も本人が決めることが大切です」

■少しでもいいから減らすことが大切! 記録をつけよう

 「よく飲酒量の目安として、男性の場合、アルコール換算で20g程度(ビール中瓶1本、日本酒なら1合程度)などといわれますが、いつも飲んでいる量をいきなり3分の1や2分の1に減らせと言われてもなかなかできません。ですから、目標をつくって、少しでもいいから減らすことが大切です。お酒の量を多少減らしただけでも、リスクは確実に下がります」

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