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五輪ウエア供宴 一流デザイナー起用、国の誇り一身に

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NIKKEI STYLE

先に行われたリオデジャネイロ五輪の開会式では、鍛え抜かれたアスリートが身にまとうウエアとそれを提供した世界の第一線で活躍するデザイナーも話題をさらった。2012年ロンドン大会ではのべ48億人が視聴したとされる全世界注目のイベントが、腕比べの格好の舞台となっている。

日本、表彰台で鮮紅の桜のジャンパー

 リオ大会からアシックス単独で日本代表のスポーツウエアを開発する。今大会用には国旗にちなんだ赤と白、リオのカーニバルを象徴するネオンイエローを取り入れた。

「下地の赤の色は『レーシングレッド』。有名なスーパーカーと同色で、かっこよく仕上げている」とアシックスは胸を張る。ちなみに「速く走って記録も」との願いも込めている。

メダル授与式で着用するジャンパーの桜模様には2年の開発期間の半分をかけた。「アスリートが着るのでかわいくなってはダメ」だし、桜を使ったユニホームは多いため、独自性もいる。日本オリンピック委員会(JOC)などと何度も協議した。

今のリオは日中25度まで上がるが、朝晩は10度まで下がる。表地には適度な通気性とハリがある素材感のニットを使用。裏地は通気性を抑え伸縮性を高めた。「このウエアで一人でも多く表彰台に上がってくれたら」と同社戦略企画チームの山辺高大さん。レプリカは既に販売されている。

「情熱~真紅に宿る、太陽の熱量をちからに~」をコンセプトに、高島屋は開会式の顔となる公式服と渡航服をロンドン五輪に続いて公募で選ばれ、デザインした。

開会式のジャケットは日の丸をイメージした赤。力強さや壮大さをイメージする一方、「着用した際の着心地の良さを追求した」(法人事業部の星川恭広ユニホーム担当係長)。伸縮性の高い素材の配合に工夫、縦にも横にも伸びるようにした。一転、渡航用は日本伝統の藍染めを意識したブルー。機内でもくつろげるよう、肩パッドを外しても形崩れしないよう、肩の芯を硬くした。

ボタンやネクタイといった付属品も含めて、すべての素材が国産。縫製は東北などを中心に国内で仕上げた。残念ながら、レプリカは販売されないそうだ。

自国の選手を飾り、全世界にアピール

 開幕前から「一番カッコイイ」と話題だったカナダ。百貨店ハドソンベイがトロント出身の双子兄弟によるブランド「DSQUARED2(ディースクエアード)」に託した。

カジュアルなアイテムを高級に仕上げるのに定評があり、米歌手ジャスティン・ティンバーレイクらアーティストの仕事も多い2人。ジャケットの下からシャツをのぞかせる街着のようなスタイルに、同国のシンボル、メイプルリーフを大胆に配したデザインが開会式でも目を引いた。

ラルフローレンは08年北京五輪から米国代表に公式服を提供する。ロンドン五輪では「なぜ中国製なのか」と米議員らの批判を浴び、14年ソチ冬季五輪からすべて米国製に。今回も40を超える米国内の工場と契約、「ブレスレット1つに3時間かける」と、米国のものづくり力も訴える。

人気デザイナーの五輪参戦はロンドン大会で本格化した。競技用ウエアを、英国は「adidas by Stella McCartney」、イタリアはアルマーニが担当。今大会はフランスにラコステ、スウェーデンにH&Mが参入。高級靴で有名なフランスのクリスチャン・ルブタンがキューバを手掛けた。

ファッション誌「ヴォーグジャパン」編集長の渡辺三津子さんは話す。「ファッションは国の誇りの一つという感覚が欧米では強い。デザイナーは自国の選手を美しく見せたいし、自分のデザインをより多くの人に届けたい。五輪は普段ファッションに興味ない人に対してアピールする最高の場。ビジネスに直結する」

五輪用ウエアはレプリカを販売することが多い。「Dsquared2」はTシャツ(35ドル)から買えるし、ラルフローレンはジャケットが695ドルもするが既に完売商品もある。

皆が流行を追いかけなくなった今、デザイナーは生活の様々な側面をデザインする存在となった。子供服、旅行――スポーツは「健康で美しい肉体であることはクール」という考えが定着するにつれ、デザイナーもスポーツとファッションを組み合わせたアイテムに力を入れ始めた。

日本人も海外で起用されている。川久保玲氏はスピード社の水着をデザインし、山本耀司氏はテニスの全仏オープン公式ウエアを担当、阿部千登勢氏はナイキと組んだ。「日本人デザイナーの評価は高く、人気もある。20年東京五輪ではみんなが着たいと思うような、日本のデザイン力を世界に示す絶好機」と、渡辺さんは期待を込める。

その大任の競技ウエアはアシックスに託された。公式服のメーカーはこれから決まるそうだ。

[日本経済新聞2016年8月12日付朝刊]

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