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300円弱でも本格的 コンビニ担々麺、3社食べ比べ

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NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

ラーメンは老若男女を問わず愛される日本人の国民食。コンビニではチルドやインスタントのほか、冷凍ラーメンも多数展開されている。レンジアップで手軽に作ることができ、本格的な味わいが楽しめると評判だ。そこで今回のコンビニ食品実食テストでは、夏に食べたい「担々麺」を食べ比べてみた。

具材に大きな差がある3コンビニ

今回のコンビニ食品実食テストの対象は、辛いものが食べたくなる夏に適した冷凍の担々麺だ。各コンビニで味はどれだけ違いがあるのか、また本当においしいのか。その疑問を解消すべく、味香り戦略研究所による味覚分析と、食のプロによる実食テストで、コンビニ大手3社の冷凍担々麺をチェック。セブン-イレブン、ローソンファミリーマートそれぞれの味の傾向を明らかにしていく。

実食するのは以下の3商品だ。

○セブン-イレブン「セブンプレミアム 担々麺」(276円)
○ローソン「ローソンセレクト 担々麺 1食」(258円)
○ファミリーマート「ファミリーマートコレクション 黒ごま担々麺」(250円)

まずは冷凍麺の作り方を簡単におさらいする。冷凍の担々麺は、ボイルでもレンジアップでも調理が可能。ボイルの場合は袋入りのインスタントラーメンと同様に麺をゆで、電子レンジを使用する場合は内袋に入った麺をそのままレンジで加熱する。内袋には麺と具材が一緒に入っているので、その状態のまま同時に加熱する。あとは液体スープを器に出して熱湯と混ぜ、加熱した麺を入れれば完成。簡単に自宅で担々麺を楽しめる。今回のテストではレンジで調理した。

具材を見比べると、セブン-イレブンはチンゲンサイの葉が1枚丸ごと入っていて存在感がある。しかし具材はチンゲンサイのみ。ローソンとファミリーマートは、カットしたチンゲンサイときくらげが数個入っている。きくらげはファミリーマートのほうが分厚いようだ。また3商品とも挽き肉が入っていて、セブン-イレブンは白っぽく、ローソンはキツネ色、ファミリーマートは粒が粗めな点が特徴。

液体スープをお湯で溶くと、その色にも違いが見られた。セブン-イレブンは赤味がもっとも強く、次いでローソン、ファミリーマートと続く。赤味が強いということは、それだけ唐辛子が利いていて辛いということだろうか。

そして何と言ってもオプションの違いが一番大きい。ローソンは「花椒入り唐辛子」が、ファミリーマートは「黒ごま」が別添えになっている。ローソンは担々麺の辛さをチェンジするとともに、香り高く仕上げることが狙いだろう。一方のファミリーマートは、商品名が示すように黒ごまの風味・コクをパワーアップできるものと思われる。ちなみにセブン-イレブンに添付アイテムはないので、すでに完成された味付けになっているのだろう。

一方、麺に関しては、3商品の太さ・色に違いは見られなかった。

スープや麺の見た目は似ているが、味には違いがあるのだろうか? 別添えのオプションはおいしさに関係があるのか? 味覚分析の結果とプロが実食した感想から、それぞれの冷凍担々麺の特徴を見ていこう。

セブンはメリハリ、ローソンは濃厚さ、ファミマは複雑な味わい

各コンビニの冷凍担々麺の「麺+スープ」を、味香り戦略研究所の味覚センサーで分析。麺を口に入れた状態に近い味覚を測定している。テーマが担々麺なだけに辛味もチェックしたいところだが、実は味覚センサーでは辛味の分析はできない。ここでは辛味以外の味覚について棒グラフで分析結果を示す。

味覚分析の結果、ローソンは棒グラフが一番長いことから、辛味以外の味覚が全体的に強い傾向にあることが分かった。特に塩味の数値が高い。この結果について、同研究所の味覚参謀(フェロー)である菅慎太郎氏は、「全体的に味わいが強く、特に塩味の利いたコクのある本格派の味」と分析する。

セブン-イレブンについては、「コクはそこそこに、旨味を利かせたスープで味にメリハリを持たせた印象」と菅氏は分析する。先味である旨味が強く、これに辛味が加わるので、まさにメリハリのある味に仕上げていると思われる。

そしてファミリーマートに関しては、素材感の数値が高いこともあり、「他社よりもスパイスや具など素材感を少し強めにし、全体的に複雑な味を作ることで、手作り感や本場の印象に仕上げているようだ」と菅氏は解説する。

では、味の印象に大きく影響する塩味と旨味のバランスについて下図で詳しく見てみよう。

ローソンは旨味・塩味ともに強く、しっかりとした味付けであることがより鮮明になったはず。セブン-イレブンは先味である旨味が強いことから、食べた瞬間においしさが広がるものと思われる。2商品と対照的にファミリーマートは旨味・塩味ともに控えめであることも分かったはずだ。素材の味わいと後味であるコクを立たせることで、後を引くおいしさを狙っているのだろう。

これらの結果を頭に入れて、次ページからのプロの審査員による試食をチェックしてほしい。審査員たちの感想、この味覚分析による味の傾向から、自分の好みに合った冷凍担々麺を選んでほしい。

【森本氏】 本格的な辛味と旨味のセブン-イレブンを高く評価

ラーメン女子としてメディアで注目を集める森本聡子氏に実食をお願いした。どこの担々麺を食べているのか分からないブラインド状態で実食し、順位を付けてもらった。各コンビニの担々麺の感想は以下の通りだ。

1位 セブン-イレブン

「スープが一番辛くて本格的な味だった」ことから、セブン-イレブンを1位に選んだ森本氏。3商品の中でもっとも辛さが際立っていたことに加え、「白ごまの風味も挽き肉の旨味もあり、辛いなかにクリーミーさがあってバランスがとてもいい」と絶賛した。麺は「加水が若干低めでパツッと切れる」と話すも、「スープとの相性がよく、麺をすするとスープをしっかり持ち上げてくれる」とこちらも好印象。そして具材のチンゲンサイも「大きくてアクセントになっている。ちゃんと盛り付けると、お店の担々麺と間違える人もいると思う」と高く評価した。

2位 ローソン

2位と3位は僅差としながら、別添えの花椒入り唐辛子が決め手となりローソンが2位に。「花椒の辛さが好きなので、これはすごくいい! 2袋くらい入れたい!」と大喜び。「これほど味を変えられるのはうれしい。女子は"味変"が好きなんですよ」と話す。また、麺に関しても「モチッとしていてツルッと食べやすい。麺自体は一番おいしい」とコメント。「麺がよくて、具だくさんで、唐辛子の辛さだけじゃなく山椒系の辛さも楽しめるのは好印象」と感想を述べた。

3位 ファミリーマート

3位のファミリーマートは、「麺が少しボソボソしている」との理由から順位を下げた。しかし、別添えの黒ごまはお気に入りの様子で、「黒ごまの量が多くてびっくり! 入れるとごまの風味が立ってコクが増します」とコメント。「黒ごまを入れる前に比べると、味に奥行きが生まれて断然おいしくなります」と話す。具材についても「きくらげが大きくて肉厚。コリコリしていて食べ応えがある」と高く評価した。また、「白ごまではなく黒ごまというところが◎。量が多いのでハートマークを作ってインスタグラムにアップしたい」と、ラーメン女子ならではの意見も飛び出した。

総評

「どれもおいしく、お店にも負けない本格的な担々麺だったので驚きました。お世辞ではなく本当にクオリティーが高かったので、同じ値段ならどれを食べるかで真剣に悩みました。セブン-イレブンはスープのおいしさが圧倒的で、ローソンは麺のおいしさが際立っていましたね。あと味変アイテムが◎です。同じ担々麺でもいろいろな楽しみ方があることを、3商品を食べて初めて気付きました。ほかのラーメンと比べて担々麺は具だくさんでお得感があります。チンゲンサイなど葉ものまで入っているし、家で食べるならカップ麺ではなく冷凍麺がおすすめですね」

【はんつ氏】 ローソンは辛さと香り、しびれ感が楽しめる

この実食テストでもおなじみの人気フードジャーナリスト、はんつ遠藤氏に実食をお願いした。どこの担々麺を食べているのか分からないブラインド状態で実食し、順位を付けてもらった。各コンビニの担々麺の感想は以下の通りだ。

1位 ローソン

「担々麺らしい香りと辛さが楽しめる」との理由から、はんつ氏はローソンを1位に選んだ。「白ごまのコクと甘味がありつつ、ラー油の辛さもしっかりある」とコメント。さらに別添えの花椒入り唐辛子を入れることで、「辛味と香り、しびれ感がプラスされる。フレッシュな状態で加えられるので香りが立っている」という。具材については「それほどたいしたものではない」と話すも、麺に関しては「ツルッとした舌触りとのどごしがあって、3商品の中では一番おいしい」と高く評価した。さらに「しっかりしているので時間が経ってものびにくい」と付け加えた。

2位 セブン-イレブン

2位に選んだのはセブン-イレブンで、「白ごまの風味とコクがしっかり感じられる」と感想を述べた。香りと辛さ、しびれ感も利いているが、ローソンと比べると「別添えではなく直接入っているので、その分弱くなっている」と話す。具材に関しては、「きくらげが入っていない点は残念ですが、チンゲンサイはとても素晴らしい」と高く評価。チンゲンサイの葉が1枚丸ごと入っていることから、「ラーメン屋ではなく中華料理店の担々麺。高級志向のビジュアル」とのコメントを残した。

3位 ファミリーマート

残念ながら3位となったファミリーマートだが、「2位と3位は僅差で、方向性が違うので好みの問題」だという。スープは「黒ごまを加えることでごまの風味とコクが増すので、その点は素晴らしい」と話すも、「甘さのほうが強く、辛さが控えめ」なところが物足りなかったという。「ごまを利かせる方向性だとしても、担々麺らしい花椒の香りと辛さがもっとほしい」とコメントした。具材については「きくらげは大きくて分厚く、一番おいしい」とのこと。

総評

「担々麺には甘さ・辛さ・香りの要素があって、それらをきれいにまとめるのではなく、どれか一つでも突き抜けた個性があるとより魅力的に感じます。消費者もそういった担々麺を求めているはず。この点に関しては、3商品とも方向性の異なる個性があって面白かったと思います。どれも量が多くて食べ応えがあり、これが300円弱で買えるのはすごいこと。昔の担々麺は深みのある辛さなんてなかったので、すごくおいしくなっています。特にローソンは、チンゲンサイを1枚丸ごと入れてあったらお店で出してもバレないくらい。味に余韻もあるし、相当レベルが高いですね」

(ライター 津田昌宏)

[日経トレンディネット 2016年7月19日付の記事を再構成]

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