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格安SIMでも快適 無料カーナビアプリ入門編

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日経トレンディネット

近年、ヤフージャパンの「Yahoo!カーナビ」やDeNAの「ナビロー」など無料カーナビアプリに注目が集まっている。無料ながらも最新のマップや交通情報を利用したルート検索、本格的な音声ナビなど、車載カーナビよりも便利な点があるのが注目の理由だ。

スマートフォン(スマホ)の通信機能を融合した「第3のカーナビ」ともいえるカーナビアプリ。今回は入門編として、無料アプリ「Yahoo!カーナビ」を例に、実際の使い勝手をチェックしてみた。

アプリの機能や車への装着方法のほか、人気の格安SIMやSIMフリースマホで利用できるのかも含めて、今どきのスマホ用カーナビアプリの実力を見ていこう。

最新マップ&高速料金に対応

カーナビアプリには大きな利点が4つある。

・最新のマップや交通情報を反映したルートを検索できる
・駐車場やガソリンスタンドなど、最新かつ詳細な周辺情報を確認できる
・スマホの音声・文字入力に対応。検索も高速
・手持ちの端末を使うなら、ポータブルカーナビより安く使える

もっとも便利に感じるのは、乗車前に、手持ちのスマホで最新のマップや交通情報を反映したルート検索を利用できる点だ。自宅などで外出先を相談しながら、手元のスマホでルートや所要時間、有料道路の金額を確認。車に乗ったら、調べたルートでナビを開始できる。

特に、レンタカーやカーシェアリングをよく利用する人は要注目だ。借りた車の車載ナビが古くても、スマホで最新ルートと目的地を検索できる。車を借りる前にルートを検索できるので、車に乗ってからの手間を省けるのも魅力だ。

アプリのマップ上には、駐車場の空き情報やガソリンスタンドやコンビニの最新情報も表示できる。検索機能を使うと、駐車料金や営業時間を調べることも可能だ。最新の情報を利用できるので、「行ってみたら閉店していた」という状況も回避できる。また、事故多発地域やオービスなど速度違反取り締まりエリアの表示にも対応している。

かかるコストも少なくて済む。アプリ自体は無料、もしくは有料サービスでも高くて月額600円程度だ。スマホを車に固定する車載ホルダーと、バッテリー消費を補うUSB充電器が必要だが、両方買っても5000円もかからない。ポータブルナビを買うよりも圧倒的に安い。

移動中は慣れた車載ナビを使いたい人でも、乗車前のルート確認や、助手席で最新の目的地情報を調べてもらうなど、アプリを併用するとかなり便利に使えるだろう。

では、実際に車でカーナビアプリを使ってみよう。

車載ホルダーで固定、直射日光に注意

ナビに使うスマホは、画面サイズが大きいほど使いやすい。できれば、iPhone 6sなど4.7インチ以上のものがおすすめだ。iPhone 6s Plusなど5.5インチクラスになると、液晶画質がよいこともあって市販のポータブルナビよりも見やすくなってくる。

なお、大画面モデルを使う場合は、スマホが運転の視界を遮らないよう横画面で利用することをおすすめする。

今回の運転では「格安SIMで快適にカーナビアプリを利用できるのか」というテストも兼ねて、楽天モバイルの格安SIMとSIMフリースマホ「honor6 Plus」を利用した。honor6 Plus は、iPhone 6s Plusと同じ大画面5.5インチで高性能かつ、3万円前後で購入できるお得なモデルだ。

なお、最近はSIMフリースマホでも5インチ以上の大画面モデルが増えている。3万円前後だとファーウェイ「P9 lite」やASUS「ZenFone Selfie」。2万円前後だと「ZenFone Go」や「ZenFone MAX」などがある。

今回使った無料カーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」は、iPhoneとAndroidどちらにも対応している。インストールしたら、交通情報を利用するためにYahoo! JAPAN IDでログインしよう。起動して目的地を入力すると、すぐにルートを検索できる。基本的な操作で迷う部分はないだろう。

ゲル吸盤タイプの車載ホルダーがおすすめ

スマホを車に装着する車載ホルダーのおすすめは、何度も取り外し可能なゲル吸盤タイプだ。対応するスマホのサイズを確認して購入しよう。スマホに保護カバーをつけているなら、やや大きめのサイズに対応したものを選んだほうがよい。

設置位置はダッシュボード上の中央やや手前(車内側)がベストだ。フロントガラス寄りだと、直射日光でスマホが熱を持ち誤動作しやすくなる。また、スマホを車の右端や左端に設置するのは、位置情報と実際の車の位置がずれるため避けたい。

アクセサリーソケット(シガーソケット)用のUSB充電器は、市販の5V/2A出力対応モデルを選んでおけば問題ない。ネット通販では、高速充電規格のQuickcharge 2.0の急速充電対応モデルも出回っている。持ち歩くアイテムの数を減らしたいならモバイルバッテリーを使うのも一つの手だ。

最後に、運転中の着信に驚かないよう着信音を変更しておこう。iPhoneの場合はホーム画面で着信音を小さく設定し、アプリ起動中に音量キーでアプリだけの音量を大きく設定する。Androidは一部設定できない端末もあるが、多くの場合は「設定」→「音と通知」から着信音とアプリ(メディア)の音量を別々に設定できる。

なお、iPhoneや一部のAndroidスマホの場合、電話を着信すると画面全体が通話アプリに切り替わってしまう。iPhoneの場合は「設定」→「おやすみモード」から、着信自体を通知しないよう設定することで防げる。なお、運転後には設定を戻すよう気をつけよう。

カーナビアプリの使い勝手は?

今回の運転ルートは神奈川県の川崎駅前から江ノ島までを設定。ルート検索すると、一般道を使う約1時間半のルートと、高速道路を利用する約1時間のルートが提示されたので、高速道路を利用するルートを選択して出発した。

実際に運転を開始すると、一般的な車載ナビと同じようにナビ画面が運転へスムーズに追従してくれる。車が指定のルートから離れたときもすぐにリルートが実行された。

音声ナビも、次に曲がる交差点までの距離や名称を読み上げるなど、一般的な車載ナビと変わりない。右折専用レーン注意など、不慣れな道では助かる情報も伝えてくれる。運転中に不便さを感じるシーンは少ないだろう。

ナビ画面は3D表示にも対応。市街地では建物のイメージも表示される。気になる交差点の表示だが、画面上には曲がる方向が大きく表示され、通るべき車線もハイライト表示される。方向指示が見やすく、通常の運転で問題になることはなかった。

一方、一般的な車載ナビや有料カーナビアプリの場合、主要な交差点に近づくと実際の交差点を再現した画像と進行ルートが表示されるが、Yahoo!カーナビはそういった表示はなかった。必ずしも必要な機能ではないが、この点は古くからカーナビを提供しているメーカーのほうが優れている点だと感じられた。

高速道路での案内が遅い

高速道路に入ると、出入り口やIC、JCT、SA、PAなどへの距離表示を中心にした高速道路モードに切り替わる。高速道路の分岐や出入り口が近くなると、音声案内に加えて進行方向のイメージ画像も表示され、どの道を行けばよいのか分かりやすい。出口の分岐方向も知らせてくれるので事前にレーンを変更できる。

ただ、今回テストした限りでは、走行車線によって異なる高速道路に入ってしまう場所など、早い段階で走行レーンを変更しておかないと目的のルートに進めない分岐の案内が、やや遅い印象を受けた。

最新の車載ナビや有料カーナビアプリだと、数km手前の地点から「およそ1km先、○○道路○○方面、右方向、右側車線をお進みください」など、事前に移動すべきレーンや進行方向の名称を案内してくれる。Yahoo!カーナビでも、早いタイミングで詳細な案内がほしいと感じた。

通信量は少なく格安SIMでも快適

実際の運転では、往路では慣れない新保土ヶ谷JCTで分岐を間違えて遠回りしたが、すぐにリルートがかかり、元のルートより時間はかかったが約1時間30分で到着。復路では若干の混雑もあったが、ルート予測1時間のところ約1時間10分で到着した。

ナビ利用中の通信は、格安SIMでも快適に利用できた。そもそも通信量自体が、川崎から江ノ島まで37kmの運転で約40MBとかなり少なかった。復路はすでに読み込んだ地図データを利用できるので18MBとさらに少ない。通常の高速通信モードなら快適に利用できると思っていい。また、毎日長距離を運転しない限り、ナビアプリの利用だけで通信量の制限がかかることもないだろう。

ここまで通信量が少ないと、格安SIMのプランも一番安いもので済む。もしこれからポータブルナビの購入を考えているなら、大画面のSIMフリースマホと格安SIMを選択肢に入れてもよさそうだ。

トンネルについては、ある程度中に入ると位置情報のアイコンが止まっていた。とはいえ、トンネルは分岐があってもそこまで複雑ではないのであまり問題にはならない。

一方、カーナビアプリを利用しながら音楽を再生する際は、カーナビアプリの音量を上げると再生中の音楽も大きく鳴ってしまい、事実上利用できない。道路交通法を考えると、音楽の音量は車の外部の音がしっかり聞こえる程度の小ささに抑える必要がある。

対策としては、アプリ側で独自に音量を小さくできる音楽プレーヤーの利用が有効だ。筆者が調べた限り、iPhoneなら「Equalizer」、Androidなら「Poweramp」ならアプリ側で独自に音量を小さく設定できた。ドライブ専用の音楽プレーヤーとして設定しておくと便利だろう。

スマホカーナビは進化中

ここまで、カーナビアプリの実用性を解説してきた。だが、もう一つ紹介していない特徴がある。それは、アップデートによる機能の追加だ。

例えば、Yahoo!カーナビは、将来の日時を指定したルート検索でも渋滞予測を反映するなど、アプリのリリース当初はなかった機能が搭載されている。他社アプリでも、有料サービスのナビタイム「ドライブサポーター」は出発時刻ごとの渋滞予測の比較機能を利用できる。DeNAの「ナビロー」はスマホのカメラを使ったドライブレコーダー機能を搭載。各社とも新機能を追加し続けている。

一般的な車載カーナビの場合、購入後に機能が追加されることは少ない。だが、スマホのカーナビアプリは最新機能の追加はもちろん、不満点の改善も進んでいく。

現状のカーナビアプリは従来の車載ナビと比べると、細かい案内などでやや劣る部分もある。とはいえアプリの進化速度はすさまじいため、車載ナビをあらゆる面で超えていく可能性も高い。当面は車載ナビがメーンという人も、定期的にスマホのカーナビアプリを使ってみてはいかがだろうか。

アップルとグーグルが本格的にカーナビ参入

最後に、今後のカーナビを語る上では避けられない、アップルの「Apple CarPlay」とグーグルの「Android Auto」について触れておこう。

Apple CarPlayとAndroid Autoは、スマホと対応車載ナビを接続して、ハンズフリー通話や音楽再生のほか、ナビ機能や対応アプリを利用するためのプラットホームだ。今年に入って対応ナビや車種の発表が増えつつある。

日本だとホンダスズキの一部車種のほか、GMやアウディなど海外メーカーの車種がApple CarPlayへの対応を進めつつある。Android Autoはまだ日本で正式サービスを開始していないが、パナソニックのハイエンドナビ「CN-F1D」が対応済み。三菱自動車とスバルは、海外でApple CarPlayとAndroid Auto両対応のナビ搭載車を投入する。

Apple CarPlayとAndroid Autoは、車内でスマホのハンズフリー通話や音楽再生に利用するのには便利だ。だが、肝心のナビ機能は標準のマップアプリがベースなので機能が少ない。このため、採用各社ともナビは従来のナビ機能の利用を前提としているのが現状だ。

だが、これまでアップルやグーグルが、スマートウォッチやテレビへのアプリ対応を促してきたことを考えると、カーナビのプラットフォームでも対応アプリのさらなる拡充を図ると考えられる。Apple CarPlayとAndroid Autoはまだ普及しているわけではないが、その動きは注視しておきたい。

(ライター 島徹)

[日経トレンディネット 2016年7月4日付の記事を再構成]

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