猫と防災 何があっても一緒に避難するための備え

日経ウーマン

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ちまたは猫ブーム。猫と一緒に暮らしたい女性も増えています。働きながら猫を飼う際の基本的な疑問から、いざというときに備えて何をすべきか、東日本大震災で被災した猫を引き取った女性にお聞きしました。

被災猫と暮らし始めて「猫と防災」を考えるように

秘書として働くミドリさんが一緒に暮らすのは、東日本大震災で福島県南相馬市に取り残された被災猫。「ひとり暮らしだと里親として敬遠されがちですが、自分の健康管理をきちんとすること、いざというときに世話を頼める友人がいることなど、“責任を持って育てます”という熱意を保護団体に伝え、はなちゃんを迎えられました」

猫を飼い始めて最も変わったのは防災意識。いつでも一緒に避難できるよう、自分用と猫用の防災グッズをそろえ、連絡先や猫の状態を記した防災メモも用意。「はなちゃんの世話に支障が出ないよう、体力づくりのためにジョギングを開始。毎日早く帰宅するために、仕事も効率よく進めるようになりました」

ミドリさん:秘書として働く40代女性。ブログ「ひとりぼっちランチ」で日々の手作り弁当を紹介。時々登場する猫も人気。
http://bentomid.exblog.jp
愛猫 はなちゃん:雑種 推定5歳/メス

Q.出会いは?

被災猫の預かりボランティアをしているブロガー仲間が猫の里親を募集していて、その記事を見て「どうしてもこの猫を飼いたい」と思い、立候補しました。

Q.出勤中はどうしてる?

寝ているようです。

Q.日々、猫にかける時間はどのくらい?

遊んだりケアしたりする時間は平日も休日も2~3時間。でも家にいる間は入浴時以外、ずっとくっついてきます。

Q.泊まりがけの出張や旅行のときは?

出張はなく、旅行もしません。

Q.猫にかかるお金は?

エサ代やトイレ用品代、光熱費などで月7000円くらい。健康診断と予防接種で年5000円、風邪を引いて3回通院すると1万円、おもちゃを誤食して夜間救急病院での催吐処置は3万円。

写真左:麻縄の爪研ぎポール。段ボールタイプよりもゴミが出にくい。右上:イケアの幼児用トンネル。「くぐって遊ぶのが大好き!」。右下:24時間の最高・最低の温度と湿度を記録する温湿度計(奥)。「外出中のエアコンのタイマー設定の参考に」

防災を常に意識して準備

猫用防災グッズはひとまとめにしています(下の写真)。災害時に猫用のキャリーバッグに入れて、猫と一緒に持ち出します。ペットシートやエサのほか、猫用目薬、外れない首輪とリード、現金やテレホンカードも。

ミドリさんが常にまとめている猫用の防災グッズ

猫と気持ちよく暮らすためのコツ

Q.ニオイ対策はどうしてる?

A.猫自体はにおいませんが、掃除はこまめに

猫のトイレ掃除は朝、帰宅時、寝る前の1日3回。ゴミ袋、スコップ、ティッシュをトイレのそばに常備。空気清浄機も置いています。

Q.仕事をしながら飼うのは大変では?

A.大変というよりは、励みになっています

早く家に帰るために、仕事を効率よく進めるようになり、「お給料がこの子のごはん代になるので頑張ろう!」と思うように。

Q.しつけで困っていることは?

A.なんでも食べてしまうので、モノをしまっています

誤食癖があり、おもちゃでも人間の食べ物でもなんでも食べてしまうので、細かいものはすべて収納場所にしまっています。

(取材・文・構成 大橋史子=ペンギン企画室、藤川明日香)

(日経ウーマン 2016年5月号の記事を再構成)