日英ファーストレディーの裏話披露 女性シンポ対談
昭恵夫人とブレア元英首相夫人
12日に東京都内で開幕した国際会議「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」(日本経済新聞など主催)で同日午後、安倍昭恵首相夫人とシェリー・ブレア元英首相夫人が対談し、ファーストレディーの裏話などを披露した。
ブレア夫人は44歳で妊娠し、夫のトニー・ブレア氏が英国の首相として初めて育休を取得したことを紹介。弁護士として働きながら育児をしていた夫人が、午後8時を過ぎて夕食が冷え切ったころに帰宅したブレア氏にイライラをぶつけようとしたところ、「すまない。米国の大統領と電話をしていたんだ」と言われたエピソードを披露。そのときは深呼吸をして首相の仕事は家庭より大切かもしれないと言い聞かせ、夫婦間のバランスが微妙に変わったと感じたという。「夫がそのバランスに慣れてしまったので、首相を退任したら再教育が必要だったわ」と語り、会場を沸かせた。
昭恵夫人は、首相就任前の夫婦の関係について「何も自分で考えずに『あなたがすべて正しいです』と言っていた」と振り返った。一方、夫が首相を務める現在は「反対意見も吸い上げて、こういう考え方の人たちもいることを伝えたいと思っている。でも、(首相の)考え方を変えさせたいとか、そんなつもりはない」と語った。
これに対し、対談を会場で聞いていた安倍首相が「明らかに私の考えを変えようとするときもあって、けっこう議論になる」と「反論」する一幕もあった。
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