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福岡―札幌43時間の直通も 知られざる鉄道貨物

2014/10/10

 鉄道貨物が見直されている。環境意識の高まりや運転手不足を背景に、コンテナ輸送量は8月分まで12カ月連続で前年を上回った。鉄道貨物のイメージといえば、時折見かけるカラフルな箱といったところか。どこを走っているのか、何を運んでいるのか、知らないことも多い。JR京葉線や武蔵野線など、貨物鉄道にゆかりのある路線もある。知られざる鉄道貨物の世界を探ってみた。
日本一の貨物駅「東京貨物ターミナル駅」(東京・品川)

■2156キロ! 日本で最も長い距離を走る列車

 日本一の長距離列車といえばトワイライトエクスプレスが有名だ。大阪と札幌を結ぶ寝台特急で、総距離1500キロを約23時間で走り抜ける。惜しまれつつも、来春の引退が決まっている。

 実は、この寝台特急よりもはるかに長い距離を走る列車がある。総距離なんと2156.1キロ。福岡から札幌を走る貨物列車だ。3月のダイヤ改正でルートが変わり、それまでより19.5キロ延びた。

 出発は午前1時55分。貨車を引き連れた機関車は、JR博多駅の北側に位置する福岡貨物ターミナル駅を出ると、まずは北九州に向かう。広島、富山、新潟、秋田で荷物の積み下ろしをした後、翌日の午後9時15分にJR札幌駅の南東にある札幌貨物ターミナル駅に到着する。

 総時間は43時間20分と、ほぼ2日かかる計算だ。トワイライトエクスプレスの実に2倍近いが、それでも船やトラックより早く着くという。

 荷物の積み下ろしのため、時には駅に1時間半以上停車することもある。荷物以外にも機関車の交換や乗務員の交代などで何度か停車する。JR貨物によると乗務員は合計14人が乗り込むらしい。

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